１日夜、新潟県上越市で頭から血を流した６２歳の男性が見つかり、死亡した事件で、警察は２日午後４時に捜査本部を設置する方針です。また、男性は今年４月ごろ、自宅の金庫を盗まれる被害にあっていたことが捜査関係者などへの取材で新たに分かりました。
１日午後７時半すぎ、上越市大貫４丁目の中村礼治さん（62）の自宅の駐車場で、「言い争う声が聞こえる」などと近くに住む人から警察に通報がありました。警察官が臨場したところ、頭から血を流した中村さんが意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
中村さんは鈍器のようなもので頭頂部を複数回殴られたとみて、警察は２日午後４時に、上越警察署に捜査本部を設置する方針です。現場では、中肉中背で黒っぽい服を着た人物が立ち去る姿が目撃されていて、警察はこの人物の行方を追っています。
また、近所の人などによりますと、男性は今年４月ごろ、自宅の金庫を盗まれる被害にあっていたと言います。
【近所の人】
「ご本人が仕事を終えて帰ってこられたら窓ガラスが１枚割られて、金庫を無くしたというようなことが分かって、警察に通報した」
警察はこの窃盗事件との関連も含めて調べています。
一方で、現場から立ち去った人物が何らかの凶器を所持している可能性があるため、市は付近の小・中学校１３校を臨時休校に。警察や市は近隣住民に家のドアや窓の施錠を徹底するなど警戒するよう呼びかけています。