終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する林商会は、片付けが苦手な人を対象に片付けに関する意識調査結果を8月28日に発表した。同調査は、20代~60代以上の男女200人を対象に、2023年8月17日~8月18日の期間、インターネットを用いて行われた。
「片付けられない原因は何だと思いますか?」という質問では、「面倒くさい」が144票を集め、「ものを捨てられない」が107票、「ものが多い」が102票で続く結果になった。
「面倒くさい」について、「片付けなきゃいけない」と頭ではわかっているものの、つい先延ばしにしたり、散らかった状態を前にして余計に面倒くさくなってしまったりする人が多くみられたという。また、一度片付け始めるとそれなりに作業は進むけれど、なかなか重い腰が上がらない人も。集中力の欠如も、片付けが苦手な人にとっては悩ましい問題だという。
「ものを捨てられない」に関して、「いつか使うはず」「そのうち使うかも」「まだ使える」という言葉を免罪符にして、なかなか片付けられない人が多いと同社は示唆する。また、今の自分にとって必要なものを取捨選択する決断力は、片付けに不可欠な要素だという。
「ものが多い」について、ものが多い状態は、「片付けるのが面倒」「片付けてもなかなか減らない」「整理に時間がかかり疲れる」など、後ろ向きな心理を引き起こす要因になっているという。また、「コレクションしているものが多い」と回答した人が複数みられ、コレクターが片付けに悩む姿も見受けられたという。
「買い物の傾向や性格であてはまるものをすべて選んでください」という質問では、「買い物でストレス発散している」が73票を集め、「人に頼るのが苦手」が60票、「買ったあとは興味が薄れる」が58票で続く結果になった。
「買い物でストレス発散している」については、イライラが募ってくると買い物でストレス解消している人が多いという。また。クリックひとつで手軽に欲しいものを購入できるネットショッピングの存在も、買い物でのストレス解消に拍車をかけていると同社は考える。
「人に頼るのが苦手」については、「自分で解決しなければ」と一人で抱え込んでしまう真面目さや、「自分でやらないと気が済まない」完璧主義な気質も、片付けられない要因になっているという。
「買った後は興味が薄れる」に関しては、欲しかったものも買ってしまったら興味が薄れて、放置を繰り返すことで、片付けられない人も多いという。買う行為そのものや買うまでのプロセスを楽しいと感じて、買い物を繰り返すうちにものがどんどん増えてしまうと同社は考える。
「『うちって、もしかしてゴミ屋敷?』と感じたことがありますか?」という質問では、「ある」が29%、「ない」が71%となった。
「ある」人に関して、メディアで取り上げられているゴミ屋敷の状態と比較して「うちも同じだ」と感じた人や、物置と化している部屋があるためゴミ屋敷だと感じた人が複数みられたという。また、ものやゴミが散乱している状態を見てゴミ屋敷だと感じた人も。ゴミ屋敷の定義はそれぞれだが、「このままではいけない!」という危機感を感じている印象を受けたという。
「ない」と回答した人からは、「ものは多いけれどゴミはちゃんと捨てている」という回答理由が非常に多くみられたという。また、「足の踏み場がある」「ニオイが出るものや腐ったものは放置していない」点も、ゴミ屋敷ではないと判断する基準になっているとのこと。