若手社員の約半数、「勤務先の働き方が時代遅れ」と回答 – 最多の理由は?

リスクモンスターは2月9日、第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査の結果を発表した。同調査は2022年9月26日~10月4日、新卒入社1~3年目の男女600人を対象にインターネットで実施した。

当面3年間に対する仕事・会社に対する勤続意欲を調べたところ、52.5%が「3年後も勤務し続けていると思う」、47.5%が「3年後は勤務し続けていないと思う」と回答した。若手社員の2人に1人が3年以内に退職する意向であることがわかった。男女別では「3年後も勤続」において、男性(57.7%)の方が女性(47.3%)よりも勤続意欲が高い傾向に。

入社年次別に見ると、新卒入社1年目の「3年後も勤続」(61.5%)においては前回(同58.5%)から3.0ポイント増加。入社1年目において勤続意欲が最も高い状態にあることに変化は見られなかった。しかし、新卒入社2年目においては、「3年後も勤続」(45.0%)が前回(57.0%)から12ポイント減少し、新卒入社1年目と比べると勤続意欲にギャップがある。

3年以内に退職と回答した若手社員のうち、54.0%が「1年後は勤務し続けていないと思う」と回答。3年以内の退職希望者のうち、半数以上が1年以内での早期退職を希望していることを考慮すると、若手社員の4人に1人が1年以内での早期退職を考えていることが明らかとなった。

「3年後も勤続」と回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多い回答は「給料が良い」(29.2%)で、2位は「福利厚生が充実している」(26.7%)、3位は「勤務時間や休日が自分に合っている」(22.2%)だった。

「3年以内に退職」と回答した理由を聞くと、1位は「給料が低い」(36.8%)、2位は「仕事にやりがいを感じない」(24.9%)、3位は「福利厚生が不十分」(14.4%)だった。

入社前の良いイメージが入社後に悪化した項目としては、1位「給料が良い」(29.8%)、2位「福利厚生が充実している」(17.6%)、3位「仕事に誇りを持って取り組める」(7.6%)だった。

勤務先の働き方に関する考え方や制度について調査したところ、46.5%が「時代遅れだと思う」、53.5%が「時代遅れとは思わない」と答えた。

勤務先の働き方や制度が時代遅れだと思う項目について聞くと、「サービス残業」(37.6%)が最も多く、以下「業務効率が悪い」(26.5%)、「有給休暇を取得しにくい」(23.3%)、「テレワークの未導入」(22.9%)と続いた。

中でも「業務効率が悪い」、「有給休暇を取得しにくい」、「テレワークの未導入」の3項目においては、「3年後も勤続」よりも「3年以内に退職」と回答した人の回答率が7ポイント以上高いため、勤続意欲の低下につながっている可能性も考えられるとのこと。