「これがあったら、ベリーデンジャラスですので、十分警戒を」
山の知恵や、地元である岩手県のトリビアなどをX(Twitter)につづっている、すぽぽ(@Iwatekko6969)さんの投稿が、反響を呼んでいます。
すぽぽさんいわく、家の近くにクリの木がある人は、気を付けてほしいとのこと。下の写真のように枝が折れて重なった塊を見つけたら、最大級の警戒が必要だといいます。
※写真はイメージ
鳥の巣や、ヤドリギのようにも見えますが、実はこれ、動物がクリを食べる時に残した形跡なのです。その動物とは…。
※写真はイメージ
ツキノワグマ…!
狩猟をするマタギをしている、すぽぽさんによると、鳥の巣のようにも見えるこの塊は『熊棚(くまだな)』と呼ばれているもの。
クマは、木の上でクリを食べる時、枝を折っては尻の下に敷いてを繰り返すため、このような塊ができるのだといいます。
この熊棚ができているクリの木を見つけたら、すでに近くまでクマが来ている証拠。特にクマが出没する朝方と夕方の時間帯は、遭遇する危険があるため気を付けたほうがいいと話します。
人がクマに襲われる被害が各地で相次いでいる、2023年11月現在。被害数は統計を開始した2006年以降、過去最多といわれており、深刻な事態となっています。
特にクマが冬眠に入る前の11月は、クマが食料を求め活発に動き回る時期であるため、一層の注意が必要です。
すぽぽさんの投稿に、多くの人から「知らなかった」「よく注意したい」などコメントが寄せられていました。
・熊棚、知らなかった。ヤドリギかと勘違いしそうで怖い。
・これ、見たことある気がする。鳥の巣だと思っていた…。
・これに加えて木の周辺にフンがいっぱい落ちていることもありますよ。
・家の近くにあったら気が気じゃない…。気を付けなければ。
東北地方や中部地方に6割、関東、近畿、中国地方にも生息している、ツキノワグマは、北海道にいるヒグマと違い、実際に見るとそう大きくない印象を受けるそうです。
しかし、鋭い爪とキバを持ち、動きも俊敏なため、襲われると大ケガや死亡する可能性が高く、非常に危険です。
クマが生息している地域に住む人は、遭遇しないようにクマの生態や近隣の自然環境について、知っておくことが重要ですね。
[文・構成/grape編集部]