北朝鮮が新たに11月18日を「ミサイル工業節」に制定するなど、ミサイル発射への緊張感が増す中、新潟市で他国から弾道ミサイルが発射され、国内に飛来するおそれがあることを想定した避難訓練が行われました。
去年11月、北朝鮮により3発の弾道ミサイルが日本海に発射され、政府は全国瞬時警報システム・Jアラートを県内などに出しました。
こうした事態に備え、新潟市では11月16日、他国から弾道ミサイルが発射されたことを知らせる模擬のJアラートを受けて、地下施設へ避難する住民参加の避難訓練が行われました。
発射されてから10分以内で到達すると言われているミサイル。参加した35人の住民は、頭を守りながら姿勢を低くするなど、身を守るための行動を確認していました。
【参加者】
「もし、そういう状況に直面した時に、正しい避難行動と身の守り方というのをしっかり学べたんじゃないかなと思う」
【参加者】
「気持ちとしては急ぎたいと思うが、急ぐと逆に周りを巻き込んでケガをさせてしまう。落ち着いて、慌てずにというのが一番大事」
また、市役所では、市の職員による初動対応訓練が行われ、市民への情報発信や被害の状況把握など一連の動きを確認しました。
一方、北朝鮮は11月に入り、去年、大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射に成功した11月18日を北朝鮮がミサイル工業節に制定していて、ミサイル発射への緊張感が増しています。
【新潟市 中原八一 市長】
「市民の皆さんには北朝鮮の状況などについて、よく承知をしておいていただければと思っている」
身近にあるミサイルの脅威から身を守るために…避難経路や避難場所などを事前に決めておくことが重要です。