沖縄タイムスの若手がVoicyで届ける「サクッと沖縄」3周年 ニュースを肉声で ユーザーが語る魅力とは?

音声配信アプリ「Voicy(ボイシー)」で、沖縄タイムスの若手社員がニュースを毎日届ける「サクッと沖縄」は1日、本格スタートから3年目を迎えた。スマートフォンやタブレット端末で、場所と時間を選ばず聴ける便利さが受け、番組を登録しているフォロワーは4千人を突破。リスナーは沖縄にとどまらず、県外海外にも広がる。放送は、こちらから聴ける。
仕事の合間に「サクッと沖縄」を聴きながら休憩する八田多江子さん=東京都港区の毛利庭園(提供)沖縄を感じられる「癒やしの時間」 東京都の大手テレビ局で番組ディレクターを務める八田多江子さんは、沖縄タイムスのボイシーチャンネル「サクッと沖縄」のヘビーユーザーだ。月曜日の通勤時間に1週間分をまとめて聴くのが習慣。イヤホンを通して沖縄を感じられる「癒やしの時間」を大切にしている。
米軍基地問題の取材で訪れたのをきっかけに沖縄に興味を持った。1年に数回のペースで来県して取材。地元紙も購読し、情報収集する。その一環でタイムス社員がえりすぐりの記事を読み上げる「サクッと沖縄」に出合った。
日々の番組制作で忙しく、沖縄の新聞を読む時間が確保できなかったり、重要な記事でも見出しを流し読みするだけで済ませてしまったりすることもしばしば。「サクッと沖縄」の活用で「すでに読んだ記事も耳で聴くことでより理解が深まり、読んでいない記事は改めて紙面で見返すきっかけにもなる」とする。音声と紙面の組み合わせで時間を有効に使えるという。

温かい記事 音声にほっこり 「普段見逃しがちな小さな温かい記事に音声で出合い、ほっこりできるのもうれしい」と頬を緩める。
お気に入りは矢野悠希記者がパーソナリティーを務める火曜日の放送と、日曜放送の「駿太と一哲のユルッと沖縄サンデー」。火曜日は矢野記者が恋愛相談に乗ったり、その日のランチを食べながら紹介したりと独自の企画が多彩で「印象に残る回が多くてお気に入り」とする。
「ユルッと沖縄サンデー」は送ったコメントが、番組内で読み上げられるのがなによりの楽しみ。「良い意味で距離が近い。居酒屋で一緒におしゃべりしている感覚」と魅力を打ち明けた。
「深層の解説が面白い」 県内の経済人も「サクッと沖縄」を聴いている。沖縄セルラー電話前社長の湯淺英雄さんは「紙面を読むだけでは分かりづらい内容や、執筆した記者が深層を分かりやすく解説してくれるところが非常に面白い」と評価する。
取材を通して交流がある川野百合子記者が登場する土曜日の経済解説は欠かさずチェック。「土曜日の朝、爽やかな気持ちでコーヒーを飲みながら聴いている」そうで「ながら聴き」できるところも魅力に挙げる。
パーソナリティーについて「若い方々の行動や新しい考え方が会社や世の中を変革していく。今後も正しいと思うことを、共感を得られる言葉で、しっかりと主張していってほしい」と期待した。
「ユルッと沖縄サンデー」の収録に臨む銘苅一哲さん(左)と松田駿太さん

ベテランと若手が本音トーク「ユルッと沖縄サンデー」 沖縄タイムスの音声配信番組「サクッと沖縄」では毎週日曜日午前、ひときわ緩い空気が流れます。入社17年目の銘苅一哲記者と、2年目の松田駿太記者が取材の裏側を話す「駿太と一哲のユルッと沖縄サンデー」。「新聞社の喫煙所での会話を盗み聞きしてもらう」をコンセプトに配信しています。
ラジオ好きの松田記者が「リスナーのそばにいるような深夜ラジオのテンションで、取材に込めた思いを話せる番組をしたい」と考え、昨年10月に始まりました。
時事問題の解説、メモの取り方、取材でのエピソード、はたまた好きな沖縄そば店の紹介といったプライベートまで、幅広いテーマを肩肘張らずに語り合います。
ハワイ在住の熱心なファンも 各曜日のパーソナリティーと同じように熱心なファンもいて、コメントも国内外から届きます。ハワイのホノルルからは、配信10回目のお祝いメッセージがあり、関東在住のリスナーは「2人の会話が心地よく、毎週楽しみに聴いている」と感想を寄せました。両記者は、全てのコメントをかみしめるように読み、励みにしています。
開始当初は、本業への影響を考えて隔週での配信でしたが、リスナーからの熱い要望もあり、昨年11月から毎週となりました。
一般的に「堅い職業」とのイメージの新聞記者。沖縄タイムスのベテランと若手が交わす本音トークで、聞き手のあなたを沖縄の温かい雰囲気に誘います。

パーソナリティー11人がお届け 「サクッと沖縄」は日替わりで、個性豊かな11人のパーソナリティーが番組をお届けしています。取材記者だけでなく、クライアントと接したりイベントを担当したりする営業局、販売店を支援する読者局の社員も、それぞれの目線でニュースを伝えます。 「サクッと沖縄」のURLはhttps://voicy.jp/channel/1514
【月曜日】
金城実夢(きんじょう・みゆ) 1998年生まれ。宜野湾市出身。2021年入社。営業局企画事業部で広告営業やイベントに携わっています。おいしいお店開拓と旅行が大好きで、次に狙っている旅先は仙台。記者経験のない私ですが、リスナーの皆さまと同じ目線で幅広い分野のニュース(たまにはイベント情報も)をお届けします!
【火曜日】
矢野悠希(やの・ゆうき) 1995年生まれ。神奈川県出身。2021年入社。警察担当の記者として事件や事故を取材しています。数年前まで県内のサッカークラブ沖縄SV(エスファウ)に選手として所属していました。火曜日は、聴いて楽しくなるような記事を紹介します♪ 名物コーナーの「ヤノメシ」も乞うご期待。おいしいご飯や飲食店を紹介します。
【水曜日】
當銘悠(とうめ・はるか) 1994年生まれ。那覇市出身。2018年入社。子ども新聞ワラビー取材班や運動部、北部報道部を経て、社会部で沖縄戦に関する取材などを担当しています。好物は刺し身とパスタとビール。県内各地のクラフトビールを探すのがマイブームです。水曜日はさまざまな分野の記事を紹介し、沖縄の今をお届けします。聴いていただけるとうれしいです!

【木曜日】
仲本大地(なかもと・だいち) 1988年生まれ。中城村出身。2011年入社。小中高とバレーボール部でしたが、大学ではアメリカンフットボールに挑戦。大学日本一を経験したのがプチ自慢です。所属する読者局で、販売店の経営などを支援してます。経済記者の経験もあり、観光分野を中心に取材しました。メジャーからニッチな話題まで、沖縄の情報を幅広くお届けします。
【金曜日】
比嘉大熙(ひが・たいき) 1996年生まれ。読谷村出身。2020年入社。運動部で高校野球、バスケットボールの琉球ゴールデンキングスを取材してますが、サッカー歴は10年以上です。入社してから運動不足でしたが、カタールW杯やキングスの試合に影響され、ランニングなどを始めました。週末にほっと一息つけるようなニュースをお届けします。
【土曜日】
川野百合子(かわの・ゆりこ) 1986年生まれ。名護市出身。2017年入社。社会部→政経部の経済担当。飲み会大好き、早寝早起きは苦手。飼っている猫の毛が、洋服に付くのが悩みです…。
照屋剛志(てるや・たけし) 1978年生まれ。沖縄市出身。2003年入社。東京報道部長。毎週執筆する1面コラム「大弦小弦」と、「サクッと沖縄」で硬軟のギャップが大きく、いまだ戸惑っています…。
【日曜日】
銘苅一哲(めかる・いってつ) 1983年生まれ。浦添市出身。2005年入社。運動部→中部報道部→政経部→東京支社→政経部→社会部。趣味のキャンプは子育てで休眠のため、仕事も兼ねられる写真に全力を注ぎ中です!

松田駿太(まつだ・しゅんた) 1999年生まれ。読谷村出身。2021年入社。政経部→社会部教育担当。いつでも心は読谷にあり、紅芋タルトが好きです。
【ピンチヒッター】
普久原茜(ふくはら・あかね) 1990年生まれ。沖縄市出身。2019年中途入社。デジタル戦略部→営業局→社会部。犬と猫と魚が好きです。代打の時は、明るく楽しく頑張ります!
岸本圭太(きしもと・けいた) 1997年生まれ。那覇市出身、2020年入社。営業局に所属しています。記者とは異なる目線で選んだニュースをお届けします!

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