おととし、新潟県北部を襲った豪雨で被災し、運休が続いているJR米坂線。4月22日、市民団体がJR東日本と県に対し、早期復旧を求める要望書を手渡しました。
【松村道子キャスター】
「JR東日本新潟支社です。米坂線の復旧を求める地域住民などが集まってきました」
去年11月に発足し、地域住民など200人以上が会員となっている「米坂線の早期復旧と地域活性化を考える会」。
JR東日本への初めての要望を前に、手にしていたのは約2500筆の署名です。
【米坂線早期復旧と地域活性化を考える会 森川信夫 事務局長】
「主に高校生とか、あるいはお年寄りが通勤・買い物とかそういうために利用している」
おととし、県北部を襲った豪雨で被災し、一部で運休が続いている米坂線について、JRは約86億円の復旧費用がかかるなどと試算。
復旧には自治体による費用負担のほか、復旧後の利用促進策が必要だとしています。
【松村道子キャスター】
「申し入れの開始から1時間以上が立ちました。皆さん戻ってきます。JR側の反応はどういったものだったでしょうか」
【米坂線早期復旧と地域活性化を考える会 森川信夫 事務局長】
「地元とも協議をよく進めながら復旧を含めて、これからのことを含めた、そこ(復旧)を見通した上でやっていかないとダメだと」
JRからは「将来、米坂線が持続可能かを含めて復旧について考える」というこれまでの方針が示されたということです。会員の一人は…
【米坂線早期復旧と地域活性化を考える会 会員】
「交通弱者、私たちもそうだが、年を取ればどんどん運転できなくなる。バスも運転手がいなくなるで、バスも廃止される年寄りはどうやって生きていくのか」
午後には県庁を訪れ、要望書を提出しました。山形県と共に米坂線の復旧を求めている新潟県。
【県交通政策局 太田勇二 局長】
「今、どれだけ米坂線沿線で需要があるかを投げている。それに対して、JRもこれから返してくると思う。そのあと本当の協議はまさにここからだと思う」
今後議論が避けられないとする費用負担について、県の態度を示すことはなかった太田交通政策局長ですが、被災から今年8月で丸2年を迎えるため「スピード感を持ってJRと協議したい」と述べました。
考える会は今後も集会などを開催し、早期の復旧を求めていく方針です。