診療報酬を不正受給したとして、千葉県警は13日、市川市の歯科医院「デンタルクリニックチームコバヤシ」の元経営者で歯科医師、小林孝誌容疑者(66)=同市市川南1=を逮捕した。県警はこれまで同容疑で3回逮捕している。
逮捕容疑は2017年12月~19年3月、通院患者1人に実際はしていない保険診療をしたと装い、虚偽の診療報酬請求で同市から現金計約35万円をだまし取った疑い。
県警捜査2課によると、16~19年の間、自身や別の患者2人、同医院の別の歯科医師(53)=詐欺ほう助の罪で起訴=に対する架空の診療報酬計約189万円を詐取したとして、3度逮捕、起訴されている。過去に別の歯科医院を経営していた際にも不正受給で行政処分を受けていた。
県警は、このほか数十人の通院患者の診療報酬が不正受給されていた可能性があり、被害額は計1千万円以上に上るとみている。容疑を認めており「生活費や経営資金に使った」という趣旨の供述をしているという。厚生労働省の監査で浮上し、県警に告発した。