「トクリュウ」摘発を強化 沖縄県警が対策チーム設置 匿名・流動型犯罪集団の弱体化狙う

匿名性の高い交流サイト(SNS)などを使い緩やかな結び付きで犯罪を繰り返す匿名・流動型犯罪集団(通称・トクリュウ)による事件が全国で相次いでいることを受け、沖縄県警が「匿名・流動型犯罪グループ総合対策プロジェクトチーム」を設置したことが17日、分かった。
設置は10日付。特殊詐欺を含むトクリュウ絡みと疑われる事件について、刑事、生活安全、警備など各部門が横断的に情報共有し、摘発や抑止対策に取り組む。実行役だけでなく、指示役や首謀者をいち早く摘発し、組織の弱体化を図る狙いがある。
警察庁は全国の警察にトクリュウの摘発強化を指示し、長崎や岩手など他県警でも、同様のチームが発足している。
県内では昨年2月、北中城村などにアジトを置くヤミ金融グループが摘発され、実行役ら10人以上が出資法違反容疑などで逮捕された。同グループはトクリュウに分類され、県内初摘発となった。「トクリュウ」摘発を強化 沖縄県警が対策チーム設置 匿名・流…の画像はこちら >>