住宅建設の手付金支払った10日後に“破産”の通知 アポロホーム社長を詐欺容疑で逮捕 被害者「土地は買った時の半値でしか売れず…金返して」“消えたマイホーム” は他にも 愛知

家を建てられる経営状態でないにもかかわらず、住宅建設の手付金をだまし取ったとして、住宅メーカーの社長が逮捕された事件。被害者が苦しい今の心境を語りました。
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(被害にあった女性)「やっと逮捕された。とりあえずお金を返してほしい。あとは心のこもった謝罪がほしい」苦しい胸の内を話すのは、マイホームの夢を壊された被害者です。
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11日、送検された愛知県尾張旭市の住宅メーカー「アポロホーム」の社長・永指秀明容疑者44歳。2021年9月、会社が債務超過で家を建てられる経営状態ではなかったにもかかわらず、この女性から住宅を建設する際の手付金50万円をだまし取った詐欺の疑いがもたれています。CBCテレビ「チャント!」は去年、この女性に話を聞いていました。
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(被害にあった女性)「おしゃれで広くて予算も範囲内で、コストパフォーマンスはとてもいいと思って、『もう他は考えられないね』って2人で話して決めた」
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土地代3000万円を全額ローンで支払い、住宅建設の手付金50万円も払いました。ところが、その10日後に届いたのは会社の破産を知らせる通知でした。(夫)「手元に何も残らないので、言葉にできない悔しさがある」
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逮捕後の11日、取材班は再び、女性のもとを訪ねました。前回取材した際の翌月に生まれたという子どもはもう1歳に。
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アポロホームで買った土地には5メートル以上の傾斜があり、家を建てるには追加で造成費がかかるため、なかなか売れず、不動産業者を200社以上回ったといいます。最終的に買った時の半値(1500万円)で土地を売り、今は別の家を買いました。新しい家で取り戻したように見える穏やかな日常。しかし…(被害にあった女性)「(アポロホームの契約で生じた)負債が1500万円。それをあと34年、この家のローンと一緒に完済」アポロホームからの返金は、一切ありません。

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(被害にあった女性)「『もしアポロホームで買っていなければ…』と思うと、とても悲しい気持ちになる。『この家に払うと思うようにしよう』と夫婦で話している。いつまでもアポロホームにとらわれていたら 私たち自身も幸せになれない」
今後の捜査に望むことは…(被害にあった女性)「他にも被害者がいると思うが、まずは自分の件が突破口になればいい。いつから経営が傾いていたのか。そういったことも明らかになればいいな」警察によりますと、アポロホームが客に住宅を引き渡していない事例は20件以上あり、金額にして約7億5000万円に上るということです。