長野県中野市 立てこもり発砲殺人事件の容疑者は果樹園経営「親子の仲は良かった」の証言も

長野県中野市の民家に男が猟銃や刃物を所持して立てこもり、警察官ら4人を殺害した事件で、県警は26日早朝、殺人容疑で男を逮捕した。
県警によると、男が立てこもっていた民家は中野市議会議長の青木正道さん(57)方で、男は青木さんの息子、政憲容疑者(31)。議会関係者によると、青木さんは2014年に市議に初当選し、現在3期目。
「青木議長は気さくな方で、温厚な性格という印象です。感情的になる場面を見たこともありません。私的に何かトラブルを抱えていたという話も聞いたことがありません。6月8日から始まる定例議会を控え、私たちも(議長と)連絡が取れず、心配しています」(中野市議会事務局)
■父親の会社にフルーツを卸していた
現場となった自宅周辺は、シャインマスカットやナガノパープルといった果樹農園が広がる静かな場所。近隣住民によると、青木さんは地元で農薬販売などを手掛ける会社を運営し、長野県産の果物を使ったジェラートを販売する事業に取り組んでいたという。
「軽井沢や地元にジェラートの直営店を出店し、順調だったと聞いています。そこにフルーツを卸していたのが、果樹農園を営んでいた息子さんだった。親子の仲は良かったと思いますが」(地元住民)
突然起こった発砲殺人件に地元住民の間に衝撃が走っている。