21年前に愛知県豊川市で起きた1歳男児連れ去り殺人事件 17年間服役した男性が求めた再審を認めず 名古屋高裁

21年前、愛知県豊川市で1歳の男の子を殺害した罪で17年間服役し、2022年に出所した男性が求めていた再審について、名古屋高裁は認めない決定をしました。
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この事件は2002年7月、愛知県豊川市内の駐車場で、当時1歳10か月の村瀬翔ちゃんが連れ去られ、海に落とされて殺害されたものです。
CBC
田辺雅樹(56)さんが殺人などの罪に問われた裁判では自白の信用性が争点となり、一審の名古屋地裁は「自白の信用性に疑いがある」として無罪を言い渡しました。しかし、二審の名古屋高裁では一転して懲役17年の判決となり、その後刑が確定して田辺さんは2022年まで17年間服役しました。田辺さんは服役中の2016年に再審を求めましたが、2019年に名古屋高裁は請求を棄却。弁護団が異議申し立てを行い、自白と現場の状況が矛盾するといった意見書を提出していました。
これについて名古屋高裁は7日、再審開始を認めない決定をしました。弁護団はこの決定を不服として「最高裁に特別抗告する準備をしたい」と話しています。