GfK Japanは6月8日、「電動アシスト自転車 購入者調査」の結果を発表した。同調査は4月、過去1年以内に電動アシスト自転車を購入した18歳~69歳の男女1,000名を対象に、インターネットで実施した。
電動アシスト自転車を購入した場所について尋ねたところ、店頭での購入者が82%を占めた。内訳を見ると「自転車専門店(大手チェーン、個人経営含む)」(49%)が最も多く、次いで「総合スーパー」(15%)、「ホームセンター」(8%)、「家電量販店」(7%)となっている。
店頭購入者がその購入店舗を選んだ理由は、「自宅から一番近い」(29%)が最も多く、「いつも使っているお店」(28%)、「実際の商品を見ることができた」(27%)が僅差で続いた。男女別にみると、男性は「品揃えが豊富」(男性23%/女性18%)、「欲しい商品を販売していた」(男性22%/女性16%)と、品揃えの良いお店にこだわる傾向が見られた。
インターネットでの購入者は全体の18%だった。購入先のウェブサイトを選んだ理由は、「いつも使っているウェブサイト」(30%)最も多く、以下「価格が安かった」(26%)、「ポイントが付く」(20%)など、費用に関する項目が続いた。
電動アシスト自転車を購入した際の重視点を聞くと、「バッテリー容量の大きさ」(55%)が圧倒的に多く、「デザインのかわいさ」(25%)、「本体のカラー」(24%)、「デザインのかっこよさ」(23%)が2割超で続いた。
子どもの送迎を主目的として購入した人は「バッテリー容量」(48%)、「デザインのかわいさ」(33%)に次いで、「子どもの乗せやすさ」(29%)、「アシスト力の強さ」(26%)を重視点として挙げている。通勤を主目的として購入した人では「走行距離が長い」(25%)を重視する人が多かった。
2023年4月1日から自転車に乗る際にヘルメットを着用することが努力義務化された。自身で自転車もしくは電動アシスト自転車に乗ると回答した2万9,495名に、ヘルメットを着用しているか聞くと、17%が「している」、83%が「着用していない」と答えた。
努力義務化をきっかけにヘルメットを着用するようになった人は9%で、着用者の半数以上を占めた。現在ヘルメットを着用していないが今後購入する予定がある人は31%であったものの、購入する予定がない人は52%を占めており、努力義務となってもなおヘルメットを着用する意向がない人が過半数となっている。
ヘルメットを選ぶ際に気にしていることは、ヘルメット着用者では「軽いものを選びたい」(38%)、「通気性が良いものが欲しい」(34%)、「サイズ調整がしやすいものを選びたい」(23%)が多かった。一方、ヘルメット購入を検討している人では「軽いものを選びたい」(50%)、「通気性が良いものを選びたい」(42%)と上位2項目は同じだが、3位に「収納や持ち運びが不便」(35%)が続き、自転車を降りた後の対応がネックとなっていることがわかった。