え…黄色いクルマが最も値崩れしない!? アメリカ「中古車で価値のある色」ランキングが発表

アメリカの自動車調査サイト「iSeeCars」が、中古車市場において最も価値のある自動車のカラーを発表しました。どうやら新車で抱くイメージとは違う結果が出たようです。
アメリカの自動車調査サイト「iSeeCars(アイシーカーズ).com」が、2023年6月10日に、中古車市場において最も価値のある自動車のカラーを発表しました。
え…黄色いクルマが最も値崩れしない!? アメリカ「中古車で価…の画像はこちら >>黄色のイメージが強いスズキのスイフトスポーツ。海外では「黄色い弾丸」の異名も(画像:スズキ)。
アイシーカーズでは、今回の調査で最も価値のあるカラーの選定方法として、130万台を超える3年落ち中古車の価格データを分析、そのなかで最も価格が下落しなかったクルマの色を、中古市場において価値のあるものとしています。
結果、全ての車種を含めたランキングでは、黄色が1位となりました。調査によれば平均的なクルマは3年後、価格が22.5%下落するそうですが、黄色は13.5%にしかならなかったそうです。
もちろん黄色いクルマは、新車では少数派です。この結果に関し、アイシーカーズのエグゼクティブアナリストは「黄色のクルマは生産台数と、それを望む人数に最も大きな差があり続けている」としています。同様に、需要より供給の方が低めとなっているカラーリングとして、オレンジや緑色などがあるそう。事実、ランキングではオレンジが3位、緑が4位にランクインしています。
黄色は特に、SUV、クーペで人気の色となっているようです。SUVに関しては、黄色系統が設定されているクルマが特に少ない傾向にあるため、価値がある色とされているのではないかとされています。
黄色といえばランボルギーニやトヨタのスープラ、ホンダのNSX、2022年12月に発売が開始された新型フェアレディZなど、国内外問わずスポーツカーが採用しているカラーというイメージがあります。そのため、スタイリッシュなイメージを強くしたいと考える人が少なくないのかもしれません。
また、ランキングの中で、オフロードカー関しては特徴的な傾向が見えています。ベージュが3年間での価格下落率が7.9%で、2位であるオレンジの10.9%を大きく引き離しダントツのトップになっています。
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レクサスの新型オフロードカー「GX」(画像:レクサス)。
これはアメリカで人気車種のジープ グラディエーター モハベや、トヨタ タコマに同色が採用されていることにも理由があるようです。また、2023年6月8日に公開されたレクサスの新型GXにも、ベージュ系のカラーが存在します。
世界の自動車市場では、白・黒・グレー・シルバーのいわゆる4大色が人気で、アメリカの自動車塗料メーカー、アクサルタコーティングシステムズが2023年1月に発表した結果でも、世界でのクルマのカラー分布は1位ホワイト34%、2位ブラック21%、3位グレー19%、4位シルバー8%という順になりました。
しかし、これらの色は供給の方が需要に勝っているのか、今回の調査では、車種を問わず一貫して中古車価格の下落率が高いとしています。