「入梅いわし」水揚げ 銚子、脂乗り特においしい時季 飲食店に千葉県内外から多くの人

銚子市で旬のマイワシが水揚げされている。「入梅いわし」と呼ばれ、脂乗りがよく特においしいとされる時季で、同市を中心とした飲食店6店舗は共通メニュー「おまかせ御膳」を提供するなどしてシーズンを盛り上げ。6月の水揚げは昨年の半分以下と厳しい状況が続いているというが、入梅いわし目当てに県内外から多くの人が銚子を訪れている。
銚子市漁協によると、昨年6月のマイワシの水揚げは約2万3千トンあったが、今年6月は26日午前までに計約7800トン。例年と比べても少ない。ただ、4~5月はサイズもよく水揚げもある程度あったという。
6月以降はしけで漁ができない日が多かったほか、北上した魚を追って東北などに行く船もあり水揚げが減っていた。漁業関係者は「(銚子の水揚げシーズンは)終盤とも感じるがまだ期待している」と話した。
旬のマイワシを味わってもらおうと、地元飲食店6店舗による「銚子うめぇもん研究会」は、今月1日から入梅いわし祭を開催。7月末まで、漬け丼などを味わえる共通メニュー「おまかせ御膳」を完全予約制で提供している。
「観音食堂丼屋七兵衛」(同市)の店主、清水俊和さんは「(サイズは)小さいが脂が乗っていて、例年通りおいしい」とアピール。入梅いわし目当てに県内外から多くの人が訪れているという。ただ、水揚げ状況を踏まえ「おまかせ御膳」の新規予約受け付けは休止しており、店頭メニューで提供している。
「おまかせ御膳」(税込み2800円)の予約は各店で対応し、詳細は研究会ホームページで。