2歳児が武器に触り妊娠8ヶ月の母親が死亡 「親の保管方法が悪い」で済まない問題も

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アメリカ・オハイオ州で、親が所有する拳銃に勝手に触れていた2歳の子供が、誤って母親を撃ち殺すという悲劇的な事故が起きた。『Cleveland19 News』『WOIO-TV』などが報じている。
16日、クリーブランドの郊外となるオハイオ州のノーウォークで、ローラ・イルグさん(31)という妊娠33週の女性が、家庭内で起きた銃の暴発事故により死亡した。
ローラさんは自ら911番に通報して救急車を要請すると、夫のアレク・イルグさんにも電話を入れた。
アレクさんもまた「妻から悲鳴のような声で電話が入った。何かとんでもないことが起きている」と、警察に通報している。警察は銃に触れた2歳の息子の名前などは、一切明らかにしていない。
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ローラさんはフィッシャー・タイタス医療センターに救急搬送されたが、数時間後に死亡。到着後ただちに帝王切開術も試みられたが、胎児の命も助からなかった。
拳銃は両親の寝室のナイトテーブルに保管され、ドアには鍵をかけ、引き出しにはベビーガードも設けていた。しかし息子は拳銃の保管場所を知っており、鍵がかかっていないときに寝室に入った可能性が高いとみられている。
現場検証を済ませたノーウォーク警察のデヴィッド・スミス署長は、記者会見で「2歳の息子が親が所有する拳銃を暴発させ、ローラさんは背を撃たれて死亡したと断定した」と発表した。
通報時にローラさん本人が「家事をしていたら息子に撃たれた」と伝えたことを明らかにし、玄関のドアを蹴破って中へ入った職員たちは、2階の寝室で倒れているローラさん、およびそのそばに息子と9ミリ拳銃を確認したという。
アメリカの多くの子供たちは、非常に幼い頃から「ナイトテーブルや車のダッシュボードには拳銃がある」と知っているという。
一方で、それが幼児による暴発事故の一番の原因となっているにもかかわらず、瞬時に手に取れるようにしておくことも大切になっている。銃は、不法侵入者や強盗などに遭遇したときのために購入しているからだ。
母親を死なせてしまった息子は、幼いながらも自分のしたことの重大さを自覚しているとみられ、父親とともに絶望の淵でもがき苦しんでいる可能性は高い。