バッティングセンター全国的に右肩下がりも大谷効果で人気復活

日本最古のバッティングセンターとされる東京・豊島区南大塚の「大塚バッティングセンター」が30日、47年の歴史に幕を下ろす。最盛期には全国に1300店舗があったとされるバッティングセンターだが、ピッチングマシンの製造販売大手「キンキクレスコ」(大阪・池田市)の鈴木耕治代表取締役社長(49)は「はっきりとした数字は分かりませんが年々減っている傾向にあります」と話す。
鈴木氏は理由として「後継者不足が第一」という。「定期借家契約で借りていたお店も結構あり、20年~30年借りて後継者がいなくて閉店ということもありました」。
業界全体では右肩下がりの現状だが、3月のWBCの時期は多くの店舗で来場者が増加したという。鈴木氏は「WBCの時期は8割、9割のバッティングセンターで売り上げが3割から4割上がったという話を聞きました。5大会目で初めての恩恵です。大谷翔平選手の影響が大きかったですね」と話した。ここにも大谷効果があったようだ。(太田 和樹)