国内最速王座「うれしい」 世界頂点へ決意 ボクシング堤駿斗選手 千葉市訪問

ボクシングの東洋太平洋フェザー級王座決定戦で勝利し、日本人最速のプロ3戦目で同王座を獲得したプロボクサー、堤駿斗選手(23)=千葉市中央区在住=が同市役所を訪れ、大会結果を神谷俊一市長に報告した。堤選手は「多くの方に期待してもらっていたので達成できうれしいし、ホッとしている」と笑顔を見せた。
堤選手は小学5年の時に空手からボクシングに転向すると、椿森中時代から多数のタイトルを獲得。習志野高時代は高校6冠に加え全日本選手権も制覇。昨年7月にプロデビューを果たした。
東洋太平洋フェザー級王座決定戦は5月31日に都内で開催。同級3位のジョー・サンティシマ選手(フィリピン)と対戦し、3-0で判定勝ちした。これまでの最高記録だった4戦目での達成を更新して日本人最速となった。
神谷市長に快挙を報告した堤選手は「相手の気迫を感じ、思うようにKOを狙いにいけなかった」と振り返った。それでも相手の癖や特徴を瞬時に見抜き、試合運びに生かす持ち味のクレバーさを発揮。「相手はパンチ力のある選手だったので、前半は慎重に試合を組み立て、相手の攻撃パターンが分かってきた後半に攻撃を重ねた」と明かした。
現在は世界ランキング15位。今後については「どんどん上位の選手に挑戦して、最終的には世界チャンピオンになる」と宣言。神谷市長は「圧倒的な強さだった。千葉市から世界に羽ばたこうとする堤選手を応援している。ぜひ世界チャンピオンになって」とエールを送った。