市川切断遺体で45歳女逮捕 損壊、遺棄容疑「母の首絞め殺した」「霊媒師修行に邪魔」

市川市南行徳3のマンション一室で切断された遺体が見つかった事件で、県警は29日までに、死体損壊と死体遺棄の疑いで住人の職業不詳、新かほり容疑者(45)を逮捕した。容疑者は70代の母親と2人暮らしとみられ、捜査関係者によると「母の首を絞めて殺した後、包丁を使い切断した」と供述。「霊媒師になるために修行に行く必要があり、母がいると邪魔だった」という趣旨の話もしている。
県警は遺体が母親とみて身元確認を進めるとともに殺人容疑も視野に捜査している。容疑者は年齢性別不明の遺体を損壊し、自宅に遺棄した疑いが持たれている。県警は司法解剖して死因や遺体の損壊状況を調べる。
県警捜査1課によると、28日午前11時ごろ、容疑者が市内の交番を訪れ、一緒にいた親族が「母親を絞め殺したと言っている」などと申告した。同45分ごろ、部屋を訪れた警察官が、浴室内のバスタブから白いビニール袋に入れられた人の大腿(だいたい)部を発見。袋は10個以上あり、ほかにも切断された頭部などが見つかっている。
現場は東京メトロ東西線南行徳駅から南に約650メートルの住宅街。近くに住む60代男性は「まさか近所でこんな事件が起こるなんて」と驚き「昼間にサイレンの音が鳴り、パトカーもたくさん来ていた」と説明した。
同じマンションの別の棟に住む女性(69)は「40代の娘さんと母親が住んでいたらしい。ここに住んで10年だけど事件が起きるなんてショック」と話した。