JRの特急「南紀」に新車両がデビュー 沿線の魅力を紹介する車内放送に挑戦したのは“地元愛”あふれる三重・熊野市の木本高校2年の女子生徒2人「少し緊張しています…」

7月1日、JRの特急「南紀」に新車両がデビューしました。沿線の観光地をPRしようと、地元愛にあふれた高校生の取り組みを取材しました
三重県熊野市にある木本(きのもと)高校。今回挑戦するのは、2人の高校生です。(木本高校2年 仲森夢乃さん)Q緊張している?「とてもしてます」(木本高校2年 竹中天音さん)「少し緊張しています。楽しみの方が大きいかなと思っています」
JRの特急「南紀」に新車両がデビュー 沿線の魅力を紹介する車…の画像はこちら >>
緊張のワケとは…。JR名古屋駅から和歌山県の紀伊勝浦駅までを結ぶ特急「南紀」。7月1日、新車両のHC85系が導入されました。「南紀」としては31年ぶりの車両のリニューアルです。この新型車両では、沿線地域の魅力を紹介する車内放送が行われます。特急「南紀」では、木本高校の生徒2人が担当することになったのです。
CBC
CBC
CBC
立候補したのは、2年生の竹中天音さんと仲森夢乃さん。放送部に所属する竹中さんが日本語を、仲森さんが英語の放送を担当します。(木本高校2年 竹中天音さん)「熊野の魅力を伝えられることが楽しみ」(木本高校2年 仲森夢乃さん)「伝わるように言えたら良いなと思ってます。頑張って1週間練習したので、自信はあります!」
CBC
CBC
木本高校がある熊野市は、三重県の東紀州エリア。世界遺産の熊野古道などの観光地がありますが、新型コロナの影響で、観光客はピーク時の半分ほどに減りました。生徒たちは、地元の魅力をもっと知ってほしいと話します。
CBC
CBC
CBC
ことし4月、収録の様子をのぞいてみました。「お願いします」まずは日本語担当の竹中さんから。緊張しているようですが、カメラに手を振る余裕も。(竹中さんのアナウンス)「私たち三重県立木本高等学校による熊野古道の紹介をお聞きください。その昔、多くの旅人が訪れた熊野古道…」
CBC
実はこの原稿も、竹中さんが考えたものです。(木本高校2年 竹中天音さん)「私がいちばん入れたいと思ったのは、樹齢800年を超える大樹のことや、江戸時代に敷かれた石畳などの歴史が感じられる部分をたくさん入れた」思いが詰まった原稿を、丁寧に読み上げます。何度かアクセントでつまづいたものの、30分かけて納得いくまで読みました。
続いて英語を担当する仲森さん。(仲森さんのアナウンス)「Please listen to the introduction of Kumano Kodo by our school, Kinomoto Highschool, baced on Mie prefecture(私たち三重県立木本高等学校による熊野古道の紹介をお聞きください)」放課後に先生と特訓したそうです。
CBC
JR東海が、車内放送を地元の高校生にお願いしたワケは。(JR東海 若杉美穂さん)「地元の皆様と一緒になって、ご乗車されるお客様に対して楽しんでいただけるような“おもてなし”を作りたい。そんな思いから、今回高校生の皆様にお声がけして放送を作る企画をさせていただいています」
収録から1か月後。この日は新型車両の試乗会です。走行中の車両で、自分たちのアナウンスを聞きます。
CBC
CBC
(木本高校2年 竹中天音さん)「良かったです。初めて熊野を訪れたりする人に、たくさん熊野の魅力やおすすめの場所に行って欲しい」(木本高校2年 仲森夢乃さん)「田舎だけど、世界遺産や魅力的な場所が熊野にはたくさんあるので、それを知ってもらって、ぜひ一度足を運んで欲しい」
CBC
CBC