登録1億人超え「スレッズ」は“拡散”機能なく飽きられる可能性も…ITジャーナリスト・三上洋氏

米IT大手メタ(旧フェイスブック)の新しい短文投稿型交流サイト(SNS)「スレッズ」の登録者が提供開始から1週間もたたずに1億人を超えたことが10日、分かった。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「5日しかたっていないのに信じられない」と投稿した。
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ITジャーナリスト・三上洋氏はスレッズ登録者1億人突破について「ここまで急激に伸びるとは思わなかった。正直、かなり驚いています」と話す。
ただし、スレッズがツイッターに代わる代表的なSNSになる可能性については「すぐに移り変わるとは考えにくい」と懐疑的だ。ツイッターは短文投稿だけでなく、#ハッシュタグ(タグ付け)、トレンドなど大勢のユーザーを巻き込む“拡散”機能が特徴だが、現状スレッズにその機能はない。「事件や地震など異常事態が起きた場合、ツイッターを開けば、状況は把握できるが、スレッズではそれができない。リアルタイムでどうしてニュースや発言が炎上しているのかなどもスレッズだけでは分からない」と指摘。スレッズの利点は「文字制限が360字増えたことくらいしかない」とし「ユーザーが短期間で飽きてしまう可能性もある」と予測した。
スレッズも今後機能を進化させていくとみられるが、「すぐに5、10億人を突破するとは言い切れない」と分析した。