【速報・追記あり】強制性交の元警部、起訴内容認める 女性3人の自宅に侵入し暴行、駅で盗撮も 1人暮らし狙い証拠隠滅図る 千葉地裁で初公判

女性6人に性的暴行や盗撮をしたなどとして、強制性交などの罪に問われた県警捜査4課の元警部、岡田誠被告(46)の初公判が13日、千葉地裁(品川しのぶ裁判長)で開かれた。被告はいずれの事件についても「全て間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は2014年7月~17年7月、当時19~29歳だった3人の女性の自宅=いずれも県内=に侵入。台所にあった包丁をベッドで寝ていた女性に馬乗りになって突きつけ「騒ぐと殺す」などと脅し、性的暴行したとされる。
被告人質問によると、被告は1人暮らしの女性が多い大学や病院近くを狙い、近所で無施錠の部屋を探して侵入。性的暴行後にベッドのシーツを洗濯したり、女性の体を風呂で洗ったりして証拠隠滅を図った。犯行は家族が就寝中の深夜に行い、外出したことを気付かれないようにしていた。
被告は動機について、14年1月に亡くなった父親のことで長年悩みがあり「自暴自棄になっていたため」と述べ、「性的暴行後に罪悪感でストレスを感じて、また同じことをして発散し、悪循環になっていた」と説明。初めて同様の犯行をしたのは「記憶にある限りでは、父が亡くなった14年から数年前だった」と供述し、起訴された事件以外にも女性に性的暴行をしていたことを明らかにした。
被告は22年6~8月、駅のエスカレーターや侵入した住宅敷地内で女性3人を盗撮したなどとして、県迷惑防止条例違反などの罪にも問われている。
被告は同年8月、盗撮容疑で県警に現行犯逮捕された。その後の捜査で強制性交事件などに関与した疑いがあることが判明。県警は11月、被告を懲戒免職処分とした。