全国穴掘り大会 優勝チームは20分で2メートル50センチ! 土木で働くプロも参戦 成田ゆめ牧場、400人汗流す

制限時間内で掘った畑の穴の深さを競う団体戦「全国穴掘り大会」が5日、成田市の成田ゆめ牧場で開かれた。千葉県内外から参加者が集う人気イベントで、6人以内でチーム編成した計73チーム約400人がスコップを手に必死に土を掘った。男性が多い一般部門では2メートル50センチ、女性部門で1メートル46センチが優勝記録となった。
21回目の今大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催で、規模を大きく縮小した。会場は夏にヒマワリが咲く粘土質の広い畑で、土木関係で働くプロや体力自慢、女性、子どもなどさまざまな人が出場した。制限時間は20分。優勝賞金10万円などの景品を目指し、冬の寒さに負けないほどの熱い戦いが繰り広げられた。
職場の作業着やスポーツのユニホームなど統一感ある格好のチームが目立ち、会場をにぎわせた。成田市の化学メーカーで働く同僚6人でチームを組んだ大杉春香さん(27)は研究用の白衣姿で参戦し「小学生ぶりに土に触れた。掘り続けるのが大変だったが、熱くなれた」と汗を拭った。
子ども部門でも1メートル前後まで掘るチームも現れた。茨城県鹿嶋市のラグビーチームで出場した小学5年の小倉遥真君(11)は「優勝目指してみんなで力を込めた。奥深くまで掘れて達成感があった」と興奮覚めやらぬ様子だった。