授業は隣の中学校で 登校したらバスで移動し別の学校で一緒に授業 生徒数減少が課題の自治体で新たな取り組み 岐阜・山県市

隣の中学校に行って一緒に授業を受ける。そんな「合同授業」の試みが19日、岐阜県山県市で行われました。
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岐阜県山県市の美山中学校。終業式前日の19日は普段とちょっと様子が違います。午前8時半、生徒たちはカバンを持ってバスに乗り込んでいきます。
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学校を出発して20分。到着したのは隣にある伊自良中学校です。この日行われたのは、美山中学と伊自良中学の合同授業。2年生の生徒約60人が、2時間目と3時間目、同じ授業を受けます。
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初めて合同授業をした背景は深刻な少子化です。山県市内では10年前に864人いた中学生がことしは596人。美山中学と伊自良中学の2年生はどちらも1クラスだけです。

岐阜県内では恵那市で2026年度に5つの中学校を1つに統合する計画が持ち上がっています。しかし、生徒の通学時間が長くなってしまうなど課題も多く、今回、山県市は学校を存続させたまま、合同で授業をできないかと考えました。(教育長)「学校を残したまま、地域の力を借りながら、いろんな地域の子らが行って学ぶような仕組みを作った方が豊かな教育が展開できるだろうと。統廃合に一気に踏み切らなくても、まだまだやってみる」
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初めての合同授業を終え、生徒たちの感想は…(生徒)「初めてのことなので、ちょっと緊張しました。色んな人と交流出来て楽しかった」「部活でしか関わる機会がないのでよかった」
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山県市は今後も試験的に合同授業を行い、本格導入に向けた準備を進める方針です。