授業中の板書を写真保存したことが「ある」中高生の割合は?【3000人アンケート】

スタディプラスは7月19日、PFUと共同で実施した「勉強時の『デジタル』と『紙』の使い分けに」関する調査結果を発表した。調査は5月31日~6月5日、学習管理アプリ「Studyplus」を利用する中高生2,967名(中学生675名、高校生2,277名ほか)を対象にオンラインで行われた。

「学校に学習用端末はありますか?」と尋ねたところ、個人専用端末の所有率は、中学1年生~3年生までそれぞれ8割~9割。高等学校では、高校3年生の所有率が6割程度であったものの、導入が本格化した2022年度以降の入学学年から普及傾向となっており、高校1~2年生では8割を超えた。

また、「私物の端末を学習に利用することはありますか?」と聞くと、中学3年生~高校3年生まで9割超が「ある」と回答。そこで、学習時にデジタル端末と紙をどれくらいの割合で使い分けているのかを教えてもらったところ、教材閲覧時にはデジタル端末と紙を併用し、記述は紙の使用が主流のよう。一方、デジタル端末を活用した学習が活発に行われているのは、授業中や自宅学習時よりも、移動時に多い傾向がうかがえた。

次に、「紙教材」でメリットだと思うことを教えてもらったところ、「メモを取りやすい」(71.1%)、「間違いに気づきやすい」(64.6%)、「暗記しやすい」(59.8%)など、勉強の進めやすさが上位に。一方、デメリットとしては、「教材が重い」(67.8%)、「勉強する場所を選ぶ」(55.8%)、「移動中に見づらい」(54.3%)といった意見が挙がった。

「デジタル教材」についてもメリット・デメリットを聞いたところ、メリットとしては、「動画や音声で理解しやすい」(75.3%)ことに加えて、「移動中に見やすい」(74.6%)、「場所を問わずに勉強しやすい」(68.3%)、「勉強したい単元を探しやすい」(46.0%)といった、気軽さが上位に。一方、デメリットとしては、「学習と関係のないことをしてしまう」(77.9%)、「目が疲れる」(69.7%)、「充電が面倒」(59.8%)など、デジタルならではの短所が目立つ結果となった。

続いて、「デジタル教材で勉強する際、紙教材のように付箋やメモで印をつけたくなったとき、どうしていますか?」と質問したところ、「端末のメモ機能に書き込む」(31.8%)、「紙のノートへの書き込み」(29.7%)の併用で対応している学生が多いよう。また、「スクリーンショット」(17.7%)や「教材内のメモ機能」(17.1%)を活用する人も一定数見受けられた。

また、授業中の板書については、55.7%が「デジタル端末に保存することがある」ことが明らかに。さらに、70.8%が「紙のノートや参考書」についてもデジタル端末で写真保存することがあり、勉強中に「スクリーンショットを活用したことがある」人の割合は、9割を超えた。

最後に、端末に欲しい機能を教えてもらったところ、「書き込める機能」「赤シート機能」「付箋機能」を望む声が多くあがった。