台風シーズンに 新たな熱帯擾乱次々に発生する可能性 台風は日…の画像はこちら >>
今後、南の海上で次々に熱帯擾乱が発生する可能性があります。日本の南の海面水温は、平年より高くなっており、台風は日本の南まで北上してくると、発達しやすいことが考えられます。
台風5号 26日~27日頃に非常に強い勢力で沖縄地方に接近の恐れ
今月21日、フィリピンの東で発生した台風5号は、発達しながら北上し、きょう24日0時、強い勢力になりました。24日正午、台風5号は、フィリピンの東を時速10キロで西へ進んでいます。中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速は40メートル、風速25メートル以上の暴風域を伴っています。台風5号は、今後も発達しながら北上する見込みです。なお、7月に台風の中心気圧が950hPaを下回ると、2018年の台風8号以来5年ぶりになります。台風5号は、非常に強い勢力になって、26日から27日頃にかけて、沖縄地方に接近する恐れがあります。沖縄地方では、あす25日から次第にうねりを伴ってしけ、26日から28日頃にかけて大しけになる見込みです。台風の進路等によっては、あす25日から大しけに、先島諸島では26日から27日頃にかけて猛烈なしけや暴風になる恐れもあります。今後、最新の気象情報をご確認ください。
台風 平年はどれくらい発生する? 接近や上陸は?
台風は、30年間(1991~2020年)の平均では、年間で約25個発生し、約12個が日本から300キロ以内に接近、約3個が日本に上陸しています。台風の発生、接近、上陸ともに、7月から10月が最も多くなります。
今年も台風シーズンに 日本の南の海面水温高く 台風は発達しやすい
現在、熱帯域は、インド洋東部から太平洋で対流活動が活発になっています。きょう24日、雲の様子をみると、南の海上には、台風5号の渦を巻いた雲の他に、発達した雲がみられます。上の図は、アメリカ海洋大気庁の資料で、赤いエリアは、熱帯擾乱が発生、発達する確率が高く、色が濃くなるほどより高いことを示しています。26日から8月1日、南の海上で次々に熱帯擾乱が発生する可能性があります。さらに、日本の南は、海面水温が30℃以上と平年より高くなっているため、台風は日本の南まで北上してくると、発達しやすいことが考えられます。今年も台風シーズンに入っているとみられ、南の海上に注意が必要です。
台風の進路予報円・暴風警戒域 より絞り込んだ発表になっている
気象庁は、台風の進路を予想する際は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を円(予報円)で示しています。近年の数値予報技術などの改善により、台風進路予報の予報円の大きさ、及び暴風警戒域は、絞り込んで発表されるように改善されました。暴風警戒域とは、台風の中心が予報円内に進んだ場合に、風速25メートル以上の暴風になる恐れがある範囲です。3日先以降の予報円が大きく改善し、5日先の予報円の半径はこれまでと比べて最大40%小さくなっています。この改善は、先月6月26日以降に発生した台風から適応されているということですので、前回の台風4号からということになります。
避難場所や避難経路 確認しておくポイントは
台風の接近などで、いざ避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。