「かつ丼×うなぎ」がウマすぎてビビる! 贅沢感とボリューム感に溢れたかつ庵「うなかつ重」、1,360円はもはやバグ

今年も「土用の丑の日」が迫っている。

土用の丑の日といえば「うなぎ」を連想する人も多いだろうが、実はもともとうなぎに限らず、頭に「う」のつく食べ物を食べて精をつけ、無病息災を祈願する風習だったと言われている。

なるほど、じゃあ今年はどんな「う」を食べようか……って、うなぎに決まってんだろ!! もうこの時期になるとうなぎの気分になるの!! 起源はどうだろうと、うなぎ一択!

という声が聞こえてきそうなので、今回は近場で食べられる絶品うなぎグルメをご紹介。今年もかつ庵で「うなかつ」の時期がやってきたぞ~!
○▼えっ!? かつ丼とうなぎのコラボが1,360円から楽しめるって!?

なぜ、うなぎの話をしているときに、突然かつ庵というとんかつ専門店の名前が飛び出してくるのか、疑問符を浮かべた人もいるかもしれない。しかし、今はすき家を始めとした牛丼チェーンなども、毎年この時期にうなぎメニューを展開するのは周知の通り。しかも、ちゃんとウマいのだから最高である。

実は、かつ庵はすき家と同じゼンショーグループで、毎年「うなかつ」なるうなぎメニューを期間限定で展開しており、これがすき家に負けず劣らずウマいのだ。しかも、かつ丼とうなぎのコラボが楽しめるのである。牛丼とうなぎの組み合わせは定番となったかもしれないが、かつ丼とうなぎのハーモニーを経験済みの人はまださほど多くないだろう。

かつ庵の「うなかつ」は大きく分けて二種類で、とんかつを「熟成ロース」、または「熟成ヒレ」から選ぶことができる。熟成ロースは1,360円、熟成ヒレは1,460円に設定されており、それぞれプラス700円でうなぎをもう一枚追加できる。高級食材のうなぎを乗せたかつ丼が1,360円から食べられるって……よく考えればめちゃくちゃコスパ高いな。

ということで、今年もさっそくかつ庵が誇る「うなかつ重(熟成ロース)」を食べてみたので、ここからはいちファンとしての感想をお届けしたい。
○▼熟成ロースとうなぎのハーモニーがハンパじゃない! ご飯は”大盛り”が吉

かつ庵はタッチパネルでアレコレ細かく調整できるのもありがたいところ。うなぎの枚数、ライスのサイズ、みそ汁の種類、一品料理の提案など、至れり尽くせりである。今回は超ベーシックな「うなかつ重(熟成ロース)」を注文したのだが、結果的に「ごはんは大盛りにしておけばよかったな~」と後悔することになる。これについては追ってお伝えしよう。

ピピッと注文して数分、目の前に到着したのは……

高級感のある重箱。

僭越ながらおそるおそる蓋を開けてみると……

ああ~、眩しい~!

この神々しさ、紛うことなきうなぎ様である。

やべぇなこれ、マジで1360円? もしかして身がペラペラなんじゃないの?

はい、ちゃんと厚い~!

よし、うなぎが冷める前にさっそく食べちゃおう。まずはうなぎ単体で……いただきます!

ああ~、ウマ~! この香ばしさ、柔らかさ、ふわふわ感、ほくほく感、タレのまろやかさ、甘じょっぱさ……これぞうなぎ! めっちゃウマい! 口の中で旨味がぶわ~っと広がっていく。この味の濃厚さよ。さすがです。

さて、それではせっかくなので、かつ丼とうなぎを一緒に味わってみよう。パクッ。

…… 優勝! ウッッッマ!! このタッグ、えぐいって!

じっくり熟成されたロースかつは肉の旨味がたっぷりと引き出されており、めちゃくちゃジューシー。上品な出汁をまとったふんわりたまごや衣の厚さなども絶妙で、噛むたびに出汁の旨味、甘みがジュワッと溢れ出す。

そこにうなぎの圧倒的インパクトが重なってくるわけだが、これがびっくりするくらい相性がいいのである。これは足し算じゃない。掛け算だ……!! 豚ロースはいろんなお肉の中でも、割と癖がない味だからだろうか。まったく喧嘩することもないし、むしろトロッとした食感などの共通項もあって、とてもナチュラルで素晴らしいハーモニーを奏でながら互いが互いを高め合っている。

そもそも、うなぎとたまごの相性も抜群なのだろう。うなぎ専門店などでは、うなぎとだし巻き卵を重ねた「うなたま」というメニューも人気だし、この食べ合わせに間違いなどあるわけがないのだ。

うなぎを半分くらい食べたところで山椒を振りかけて味変。味がピリッと引き締まる。かつ丼にも合うんだな~、山椒って。

さて、ここでついでにご覧いただきたいのだが、うなぎの下にもとんかつがびっしりと敷き詰められているのがわかるだろうか。これだけ価格を低く設定してくれているんだから、ちょっとくらいとんかつのボリュームを減らしても文句など出ないだろうに……どうやらかつ庵にはケチろうという発想がないらしい。嬉しいけど、これちゃんと採算取れてるのかと心配になるレベルである。

要するに何が言いたいかというと、かつ丼だけでも惜しげなくフルスペックで盛り付けられているのに、そこにうなぎがドカンと乗せられているから、さすがにご飯が足りねぇ~!ということ。うなぎもとんかつもご飯が進みまくるので、食べざかりの食いしん坊たちは、迷わずライスを大盛りにすることをおすすめする。ただしその分、うなぎととんかつのボリュームもスゴいので、胃袋のスペースに自信がない人は、店員さんに「ライス少なめで」とオーダーしてもいいだろう。

うなぎとかつ丼を同時に味わえる魅惑の重箱。ぜひ最寄りのかつ庵でこの贅沢な逸品を味わってみてほしい。