愛知県津島市で26日、解体中の住宅の物置から腐敗が進んだ2人の遺体が見つかりました。この家に住んでいた高齢の夫婦の遺体とみられていて、警察は一緒に住んでいた息子を探していましたが27日、県外でその息子の免許証を持った男性が、遺体で見つかりました。 発覚は、1本の通報でした。<通報内容>「物置で遺体を発見した」 26日午後4時半すぎ、津島市宇治町で住宅をリフォームしていた業者が、物置で成人とみられる2人の遺体を見つけました。
近くに住む女性:「怖いより気持ち悪いわね。いくら家どうし離れて町内が違うとしても、いい気はしないわね。三人家族だってことだけは知ってるけど。両親と息子」 近所の人などによると、現場の住宅は70代ぐらいの夫婦と、息子で40代ぐらいの男性の3人暮らし。遺体の発見後、3人とも連絡がついていないといいます。 遺体は腐敗が進んでいて年齢や性別は不明ですが、住んでいた夫婦とみられています。
捜査関係者などによると、現場の住宅は2022年11月に差し押さえられ、競売開始が決定し、6月14日に売却。 購入した不動産会社への取材で、それまでは息子とみられる男性が1人で住んでいたことがわかりました。
住人だった男性が立ち退き、業者が作業を始めた26日になって見つかった2人の遺体。 警察は、この男性が遺体について事情を知っているとみて行方を探していましたが、事態は急展開を迎えました。 捜査関係者によると27日、息子の免許証を所持して死亡している男性を県外で発見。この男性が、連絡が取れていなかった息子の可能性が高いといいます。 警察は死体遺棄事件として、物置で見つかった2人の身元確認を進めるとともに、県外で見つかった男性と事件との関連を調べています。