台風6号 週明け月曜~火曜に沖縄直撃 早めの備えを 40℃に迫る酷暑列島まだ続く

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この先1週間の天気ポイントは2つ。「台風6号が沖縄本島を直撃」と「40℃に迫る酷暑列島まだ続く」です。台風6号は、週明け31日(月)~8月1日(火)に、那覇など沖縄本島を直撃する恐れ。暴風・高波・大雨に厳重警戒。早めの備えを。本州は40℃に迫る災害級の猛暑が、少なくとも1週間は続く見込みです。連日の猛暑で疲れがたまり、熱中症リスク大。熱中症に厳重な警戒が必要です。
天気ポイント① 大型の台風6号 週明け「強い」勢力で沖縄本島直撃の恐れ

大型の台風6号は、きょう29日(土)15時現在、フィリピンの東を1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいます。中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は20m/s、最大瞬間風速は30m/sです。あす30日(日)から、大東島地方では次第に大しけとなり、那覇など沖縄本島地方でも次第にしけとなるでしょう。台風6号は、今後も海面水温30℃くらいと高いエリアを北上するため、急速に発達。31日(月)には「強い」勢力となり、8月1日(火)には中心気圧950hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速60m/sと、「強い」勢力のまま沖縄本島を直撃する恐れがあります。最大瞬間風速60m/sというのは、多くの樹木が倒れ、電柱や街灯で倒れるものがあり、ブロック壁で倒壊するものがある「猛烈な風」です。予報円の中心を通れば、沖縄本島の南端をかすめるように通過しますが、台風の中心が予報円に入る確率は70%。予報円のどこに台風の中心がきてもおかしくありません。週明け31日(月)夜~8月1日(火)朝にかけては、那覇など本島地方を中心に沖縄地方や奄美地方では暴風や高波・高潮、警報級の大雨に警戒が必要です。台風の進路によっては、荒天の場所や時間帯が変わるため、最新の台風情報をこまめに確認して下さい。
天気ポイント② 40℃に迫る酷暑列島まだ続く

この先1週間も、本州は晴れて、最高気温35℃以上の猛暑日続出、40℃に迫る所もありそうです。目先、あす30日(日)は、35℃以上の猛暑日は、今年初の300地点超えになる可能性があり、熊谷や甲府で39℃と、40℃に迫る危険な暑さが続くでしょう。少なくとも、目先1週間は、災害級の暑さが続き、お盆の頃まで収まらない可能性があります。東京都心は、この先1週間も最高気温35℃以上が続き、これまでの猛暑日の連続日数記録9日を、更新する予想です。また、年間の猛暑日日数は、1位が16日(2022年)、2位が13日(1995年、2010年)、3位が12日(2013年、2018年、2019年、2020年)ですが、これらの記録もこの先1週間で塗り替える可能性が高いです。その他の各地も、猛暑日の連続日数や年間の猛暑日日数の記録を更新する可能性が高くなっています。「広い範囲」で「災害級の暑さ」が「長く」続く見込みです。連日の猛暑で疲れがたまっているため、熱中症のリスク大です。「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、熱中症には一層の警戒が必要です。
早めに暴風への備えを

沖縄地方や奄美地方では、台風6号の接近に伴い、31日(月)から8月1日(火)頃に暴風となる見込みです。暴風に対して、台風が接近する前から、事前に次の3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。
猛烈な風とは?

那覇など沖縄本島地方では、31日(月)に予想される最大風速は30~40m/s、最大瞬間風速は40~60m/sと、猛烈な風が予想されています。猛烈な風とは、平均風速が30m/s以上の風を表しています。時速だと、およそ110km以上で、特急電車並みの速さです。このような猛烈な風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたりする恐れがあります。電柱や街灯で倒れるものや、ブロック塀や住家が倒壊するものがでる可能性もあります。なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。屋外での行動は極めて危険ですので、猛烈な風が吹くと予想される場合は、不要不急の外出は控えるようにしてください。