ケガした馬が殺処分…『上げ馬神事』県の文化財保護審議会が改善求める提言 24年の神事について現地調査の方針

三重県桑名市の多度大社で行われた今年2023年の「上げ馬神事」で、ケガをした馬が殺処分となったことを受けて、県の文化財保護審議会が改善を求める提言を行いました。

県の無形民俗文化財に指定されている上げ馬神事は、高さ2mの土の壁を馬が駆け上がり、壁を乗り越えた回数で1年の吉凶を占いますが、今年2023年5月の神事では、ケガをした1頭の馬が殺処分となっていました。

8月3日は大学教授らで構成される県の文化財保護審議会が会合を開き、ケガをしないための環境整備や、馬を威嚇する行為を根絶することなどを求める意見をまとめました。

審議会はこの意見を文化財の指定を行う教育委員会に提言し、2024年の神事について現地で調査を行う方針も明らかにしました。