帝国データバンクは8月3日、「ビッグモーターのサプライチェーン調査」の結果を発表した。調査は、2023年時点における同社保有の「商流圏~売上高依存度推計データ」をもとに、ビッグモーターにモノやサービスを提供する周辺産業の特徴や取引規模を推計した。
2023年7月に修理代金の水増し請求が発覚して以降、中古車販売大手のビッグモーター(東京都港区)が揺れている。新たな疑惑も連日のように報道され、辞任を発表した前社長の会見での発言等もあって世論の反発は強く、業績悪化は免れない状況に。
ビッグモーターを頂点としたサプライチェーン企業(売上高の1%以上を依存している企業)は、全国に410社あると推計されるが、ビッグモーターの業況が悪化すれば、こうした企業への影響は避けられないと思われる。
ビッグモーターのサプライチェーンを業種別にみると、店舗での整備業務等に関わる「自動車部分品・付属品卸売業」(40社)が最も多く、次いで「建築工事」(22社)、「内装工事」(20社)と続き、店舗建設に関わる建設(工事)関連業種が上位に。また、直接取引のあるTier1は156社、間接取引のあるTier2、Tier3はそれぞれ229社、25社となっている。