夏休みなのに公園に子どもの姿なく…新潟・長岡市で38.7℃ “危険な暑さ”渇水で農作物などに被害も

新潟県内は8月8日も危険な暑さとなりました。県は県内の渇水による被害状況を確認。農作物などへの被害が報告されています。

【記者リポート】
「新潟市中央区です。朝から非常に暑いですが、風があるため、まだ助けられているような状況です。一方、暦の上では秋なのですが、それとはほど遠い日差しが降り注いでいます」

暦の上では秋となる立秋を迎えた8日。しかし…

【街の人】
「秋らしさはもうない。さすがにちょっと応える。暑い」

【街の人】
「日焼け止めをめっちゃ塗った」

台風によるフェーン現象などにより、県内は朝から気温が上昇。日中の最高気温は長岡市で38.7℃、上越市高田で38.6℃など17の地点で今年一番の暑さとなりました。

【記者リポート】
「こちらの芝生、歩くとバリバリと音がするくらい乾燥しています。こうした芝生に水をまく作業がこちらの公園では行われています」

新潟市中央区のスポーツ公園では枯れかけてしまった芝生に水をまく職員の姿が見られました。

また、別の公園では、暑さの影響で利用者がほとんど見られない一方、緑を保つためには水をまく必要があり、水道代がかさむと職員は話します。

【鳥屋野潟公園女池鐘木地区 佐藤信博 統括所長】
「(暑さは)もう、うんざり。朝晩、日が高くなる前、あと日陰を選んで、日傘とかを利用しながら公園をうまく活用していただければ」

暑さを和らげるためにも水は欠かせませんが、懸念されているのが水不足です。

県内では梅雨明けした7月21日以降、新潟市中央区などで降水量が0ミリとなっていて、県は8日、5年ぶりに渇水に関する情報連絡会を開催。

水田が枯れ始めるなどの農作物への被害のほか、暑さで乳用牛が死ぬなど畜産への被害などが報告されました。

また、県内2つのダムで貯水率が50%を下回っているということです。

【県河川管理課 酒井公夫 課長】
「気象台・国と情報共有して渇水に備えていきたい」

県内は9日も気温が高くなる見込みで、新潟地方気象台などは熱中症対策の徹底を呼び掛けています。