お盆に飾る精霊馬、最後はどうすればいい? 正しい片付け方に「意外と知らないかも」

お盆の時期によく見かける、キュウリやナスで作った『精霊馬』。
帰ってくる先祖や故人のための乗り物として、野菜を馬や牛に見立てて飾るものです。
そんな精霊馬はお盆が終わった後、どのように片付けるのがいいのかをご存じでしょうか。
精霊馬を飾る風習がない家庭や、初めて作った人の中には、意外と知らない人もいるかもしれません。
仏壇などを販売する、株式会社はせがわは、ウェブサイトで精霊馬の適切な処分方法を紹介しています。
精霊馬は、お盆の始まりから終わりまでの期間に飾るのがいいとされています。
お盆が終わったら、お供え物などと同じく精霊馬も片付けるのがいいでしょう。
気になるのは処分の方法。精霊馬は先祖の乗り物として作ったものであるため、お供え物とは違い、基本的には食べることができません。
素材が腐っている可能性もあるため、乗り物の役目を終えた精霊馬は適切な方法で処分しましょう。
株式会社はせがわは、2023年現在でもできる4つの処分方法を紹介していました。
塩で清め、白い紙に包んで捨てる
最も一般的なのは、精霊馬を塩で清めた後に半紙で包み、可燃ごみとして処理をする方法です。塩を振りかけることで、精霊馬の役割を解き、元の野菜としての状態へ戻すことができます。白い紙は習字で使う半紙のほか、コピー用紙やキッチンペーパーをお使いいただいても問題ありません。
送り火に入れて燃やす
送り火に入れて、ほかのお供え物と一緒に燃やす方法です。迎え火や送り火をすることが難しい住環境の場合は別の方法を考えましょう。
庭に埋める
ご自宅に庭があれば、埋めて自然にかえすという方法ができます。土に埋める際の注意点としては、必ずご自身の私有地で行うことです。他の私有地や公園などの公共の場に埋めることはほとんどの場合禁止されておりますので、埋める場所には気を付けましょう。
菩提寺に処分をお願いする
菩提寺もしくは近くのお寺に持っていき、処分をしていただくという方法です。お寺では、大事にしていた品物を供養して燃やす「お焚き上げ」をしていただける場合があります。お焚き上げが可能ということであれば、他のお供え物や新盆の白紋天も合わせて燃やしていただくとよいでしょう。
お仏壇のはせがわ【公式】 ーより引用
昔は川や海に流すこともあったそうですが、現代ではそれらの行為が違反になり得る場合もあるため、自宅でできる方法で処分するのがよさそうです。
なお、上記の4つの方法の中にも注意事項があるので、よく確認してから処分するようにしましょう。
先祖のために思いをこめて作った精霊馬が、きちんと役目を終えられるようにして、気持ちよくお盆を締めくくりたいですね。
[文・構成/grape編集部]