オリンピックで活躍した愛知県小牧市出身の寺本明日香さん(27)が、2022年9月からは愛知県大府市にある至学館大学体操部女子の監督を務めています。8月20日、指導者として初めての全日本インカレに挑みました。
寺本さんはオリンピックに2度出場していて、2016年のリオオリンピックはキャプテンとしてチームを引っ張り、団体総合では48年ぶりの4位入賞を果たしました。 しかし、2021年の東京オリンピックは故障のため出場を断念し、2022年4月に現役を引退しました。大学時代の後輩に声をかけられ、2022年9月に監督がいなかった至学館大学の体操部女子の監督に就任しました。寺本監督:「自分で体操教室をしたりとか、自分でやったりとか、いろいろ迷ったんですけども」
至学館大学の体操部の実力は…。寺本監督:「今、体操部はとてもとても弱いです。全日本インカレでは2部の下の方ですね」 2022年の全日本インカレで、体操部女子は最下位でしたが、寺本監督就任後、選手の成長は目覚ましく、「全日本インカレ」の切符をかけた2023年6月の西日本大会では過去最高順位で通過しました。
長野市で8月20日、全日本インカレ女子2部の団体総合が行われ、西日本大会と東日本大会の上位3校ずつ、合わせて6校が出場しました。
寺本監督:「昨年が最下位だったので、今年は3~4番だったらいいねみたいな」 女子団体は6人が4種目を演技し、上位5人の合計得点で競います。 まずは「段違い平行棒」ですが、主力選手のミスが続きます。寺本監督:「はたから見たらちょっとボロボロしてたねと思うんですけども、私たちからすると、よく1人1ミスで抑えたねというぐらい、結構鬼門としていた種目だったんですよ」
その後の種目「平均台」「ゆか」で勢いに乗ります。
最後の「跳馬」では、6人の選手がダイナミックな技を披露し、インカレの全種目を終えました。
その結果は…。寺本監督:「2位です!素晴らしい、マジで素晴らしい!私の厳しい練習についてきてくれたね」 至学館大学は、女子2部団体総合で第2位の好成績をおさめました。
寺本監督:「2部の最下位からよくここまで、ちょっと(順位が)上がり過ぎて怖いぐらい。昨年のインカレを就任前に見に行ったんですけど、すっごい顔が暗くて全然楽しそうじゃないし。まずは体操そのものを楽しいと思ってもらえたらいいなというのを目標に頑張ってきた結果が、今回はついてきたかなと思います」
寺本監督と共に、至学館大学体操部は全日本インカレ1部を目指します。