退職者が選ぶ「辞めたけど良い外資系企業」ランキング1位は? – 2位グーグル、3位P&G

オープンワークは8月22日、「辞めたけど良い会社ランキング」【外資日系別】を発表した。調査対象は、「OpenWork」に投稿されたクチコミのうち、「退職者」からの投稿が10件以上ある4,085社。307,458件のクチコミをもとに、評価が高い企業を集計したもの。
○外資系・日系でランキング

退職者が高く評価している企業を、外資・日系別に集計した今回のランキング。外資系は1位「マッキンゼー・アンド・カンパニー」、2位「グーグル」、3位「P&Gジャパン」、日系は1位「リクルートマネジメントソリューションズ」、2位「特許庁」、3位「リクルート」という結果に。

外資系では上位の業界に傾向が見受けられ、上位30社中8社がコンサルティング業界企業、5社がSler関連企業、4社が航空業界企業となったのに対して、日系ランキングでは半導体・インターネット・冠婚葬祭・食品飲料・証券・官公庁…と多種多様な業界がランクイン。また、リクルートグループから5社がランクインという特徴が見られた。

○退職検討理由は?

会社を評価しているにも関わらず、なぜ辞めるのか、コンサルティング企業とリクルートグループ各社に寄せられた「退職検討理由」を見てみると、「次のステップに進むため」「起業・独立のため」と、前向きな退職が多い傾向に。「いつかは退職をする」というマインドセットとともに入社し、望んだ経験やスキルが得られたことに対して自社を高評価し、「卒業」をする様子がうかがえた。

外資系・日系企業別で退職者が高く評価したTOP30企業を、各項目評価スコア平均で比較分析したところ、「総合評価点」「社員の士気」「20代成長環境」のスコアは両者で差が少なく、共通して、若手の内から成長ができ社員に士気が感じられる環境は退職者から評価されやすいよう。

また、外資系企業は日系企業と比較し、「風通しの良さ」「人事評価の適正感」「法令順守意識」「NPS※」のスコアが高く、社員クチコミでも「フラットで成果主義」かつ「そもそも長く勤務予定ではなかった」と、入社時から「卒業」が前提の企業文化であるよう。

一方、日系企業は、「待遇面の満足度」「社員の相互尊重」「人材の長期育成」のスコアが高い傾向に。退職検討理由に「退職・卒業前提」といったワードをあげる声は少なく、実際に「人材の長期育成」に対する評価スコアは外資と比べ高い結果に。社員クチコミには、「若手のうちに鍛えてもらうことができた」「(新卒の)職場として申し分なかった」「若手の育成環境としては良かった」と、“ゆるくない職場”を評価する声が目立った。