イケアが80周年! “自分らしさ”を表現する多彩な収納アイテムや、新たなコレクションも続々登場

スウェーデンらしさあふれるポップなデザインとお手ごろ価格でおなじみのイケアが、今年7月に創業80周年を迎えました。このほど「Assembling a better future, together ~よりよい未来を一緒につくりましょう~」と題したイベントが行われ、イケアの80年の歴史を振り返りながら、2024年に登場する新商品やコレクションが紹介されました。

1943年、スウェーデンのスモーランド地方にあるエルムフルトという村で誕生したイケア。社名の由来は4つの頭文字で、創業者のイングヴァル・カンプラート(I・K)と、彼が育った農場エルムタリッドとアグナリット村(E・A)からとられたそう。人口15,000人の小さな村で創業し、ペンや財布などの商品の販売から始まったイケアは、今や世界62カ国で460店舗を展開。日本では大型店舗のイケアストアが港北や新三郷、神戸など9店舗、都市型店舗のシティショップが新宿・渋谷・原宿に3店舗、来春には13店舗目となる「IKEA 前橋」のオープンもひかえています。
○グローバル調査で見えた課題は「収納」

イケアは2014年から毎年「Life at Home Report」という“家での暮らし”に関する調査をグローバルで実施しており、最新版では「自分らしいわが家を創ろう」というテーマで37カ国、37,000人以上を調査。すると、「収納」に関する理想と現実や、世界と日本での傾向の違いもみえてきたそう。

「10人に6人の日本人が、日頃から家でストレスを感じており、その原因は置き場所の定まっていないモノがたくさんあることや、整理整頓されていないスペースがあるなど、『収納』に関連した項目が目立ちました」と、イケア・ジャパンの谷川舞さん。収納の問題は人間関係にも影響を及ぼしており、グローバルの数字で2人に1人が「散らかっていることが原因で口喧嘩をしている」と答えたのだとか。

ちなみに、散らかった家にストレスを感じる女性は、男性のほぼ2倍。これも世界共通で、女性が“かたづけ役”を自分の役割・任務ととらえている割合と比例しています。いっぽう「家に自分らしさが反映されている」と感じている人がグローバルでは58%いたのに対し、日本では37%と、37か国で下から2番目。これは、せまい家ではなかなか自分だけのスペースを持てず、好きなものに囲まれたり、自分の個性を空間に反映するのがむずかしい、という日本の住宅事情も関連しているようです。

「家に自分らしさが反映されている」と感じている人は「家がポジティブなメンタルウェルビーングの源」であるととらえている割合が高かったことから、「“すぐれた収納”は機能面だけでなく精神的な安定をもたらし、人とのつながりや自分らしさの表現方法として家での暮らしに好影響を与える」と考えたイケアでは、最大の課題のひとつとして「収納」にフォーカスし、家の中をすっきり片付けると同時に、自分らしい個性を与えられるような収納アイテムや、さまざまなアイディアの提案に力を入れています。

限られた時間と予算の中でも気軽で手軽に始められるきっかけづくりとして、ビフォー・アフターの比較で見せる収納アイディアの発信など、さまざまなアプローチでソリューションを提案。店舗はもちろん、オンラインストアやポップアップ、ライブイベント、カスタマーサポートセンターのリモートプランニングサービスなど、ストアに足を運ばずとも収納の提案がうけられるスポットを、今後も増やしていくそうです。
○過去のアイコン的なデザインを“次世代的”に復刻した「ニティルヴェルカード コレクション」

また80年という節目の年に、過去のアーカイブからアイコン的なデザインを再構築した「ニティルヴェルカード コレクション」も、7月から登場しています。

これは家具や寝具、アクセサリーを現代のニーズに合わせて、フレッシュなカラーと新たな素材でデザインし直したシリーズで、サイドテーブルやスツール、ポールハンガーなど470点以上をラインナップ。オリジナルのデザインをしっかり受け継ぎながら、印象的な色合いと最新の素材で生まれ変わったコレクションは、今後も数年間、複数回にわたって発売される予定です。