“独自の品揃え”で人気のスーパー「本当においしいものを」 仕入れ・発信に力入れる女性店長【新潟市】

新潟市南区に独自の品揃えが人気のスーパーがあります。SNSやチラシでの発信に力を入れ、売り上げも伸ばしているのは、自身を「スーパーの素人」と話す女性店長です。

全国の地名が店内のあちらこちらで確認できるこの店は、新潟市南区にある「スーパーマスヤ味方店」です。

【松村道子キャスター】
「店内は生鮮食品など一般的な食料品が7割、そして店長の栗林さんがセレクトした商品が3割という比率で並んでいます」

栗林礼奈さん(32)は、3年前から店長を務めています。

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「もともと自分がおいしいものを探すのが大好きだし、自分がおいしいと思ったものを他の方と共有できることが一番の醍醐味」

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「この鯖寿司は福井のSAで私が出会って、お店に置きたいと思って。毎日すごい行列ができる、おあげ屋さんのおあげは1個600円するけど、とても売れる」

品出しと同時に行うのは、インスタグラムの投稿です。

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「私がおいしいといった商品はすぐ完売になることもあり、なるべく人気商品は届いた瞬間に再入荷情報をアップするようにしている」

この日も神戸のパン店の食パンを目当てに訪れるお客さんが。

【客】
「西蒲区の巻から。近くにスーパーはたくさんあるけど、ここでしか買えないものが、この店はたくさんあって、毎回来るのが楽しみ」

高校卒業後、関西や東京で生活してきた栗林さん。父親が営むスーパーで働く気持ちはありませんでしたが、新型コロナの拡大から海外移住の予定を断念しました。

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「たまたま、新潟に一時Uターンという形で過ごす中でお店を手伝ったら、それがすごくおもしろくて」

栗林さんのこだわりは月に一度、近隣の家庭に届くチラシにも。

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「やはり個性を出さなくてはいけないと思っている。だいたいスーパーのチラシは特価・安売りが何十種類も並ぶが、私は真逆を行こうということで、本当においしいものを、数を絞って多くても7~8品でやる。私はもともとスーパーの人間ではないし、ずぶのど素人だからこそ、スーパーの常識、型破りなことをしたい。その一つがチラシ、その一つがTシャツ」

【松村道子キャスター】
「独自のラインナップとして究極なのがTシャツ。MSYマスヤとデザインされています。お店に愛着を持ってもらおうと制作したTシャツはこれまでに100枚を売り上げました」

【スーパーマスヤ味方店 栗林礼奈 店長】
「スーパーの女性店長という存在が県内でも稀。私らしい視点で面白いスーパーの取り組みができていければいい」