北海道 この先一週間雨が降りやすい 長雨による土砂災害などに…の画像はこちら >>
北海道地方では、この先一週間程度は前線や暖かく湿った気流の影響で雨が降りやすく、また、気温の高い状態が続く見込みです。降り続く長雨により土砂災害や河川の増水などの危険が高まる恐れがあります。最新の気象情報に注意してください。
【低気圧や前線の影響で大気の状態が不安定に】
昨日(10日)の北海道付近は、高気圧に覆われて大陸由来の乾燥した空気が上空に入り、割合カラっとした晴天となったところが多くなりました。しかし、今日(11日)は日本海から低気圧が近づき、天気は下り坂となります。今日午後は日本海側や太平洋側西部から雨が降り出し、夕方以降は道南方面で雷を伴った激しい雨に見舞われる恐れがあります。大気の不安定な状態が続くため、この雨は明日(12日)も続き、明日は道北や道東の内陸を中心とした雷雨となる可能性があります。道北の宗谷地方では、明日12時までの24時間で降る雨の量は多いところで100mmに達する大雨となる恐れがあります。強い雨や突風や落雷など、天気の急変に十分注意してください。
【前線がかかり続ける 長雨となる可能性も】
明後日(13日)以降も北海道は雨の降りやすい状況が続く見込みです。前線が北海道付近にしばらく停滞する予想となっており、南から流れ込む暖かく湿った気流の影響で大気の不安定な状態も続きそうです。雨の中心は湿った気流が海面から入りやすい日本海側や太平洋側となりそうですが、十分な水蒸気を蓄えた雨雲は高度が高くなり、大雪山系など標高の高い山岳を超えてオホーツク海側にも大雨をもたらす恐れがあります。雨の中心は前線の位置によって変動しますが、降り続く大雨により地盤が緩んで土砂災害が発生したり、河川の水位が上がって洪水の発生する危険性があります。最新の気象情報に留意し、状況に応じて早めの避難等を検討するなどの対策を心がけましょう。