日本気象協会 第1回「紅葉見頃予想」 長引く残暑でゆっくり紅葉シーズンへ

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きょう12日、日本気象協会は、第1回「紅葉見頃予想」を発表しました。この秋は長引く残暑の影響で、紅葉シーズンの到来は例年より遅くなっています。色づきが進むのは、早い所で9月下旬ごろからとなるでしょう。特に北日本で例年より遅い傾向となりそうです。
全国各地の紅葉見頃予想
紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。今年は9月に入っても厳しい残暑が続いているため、例年9月上旬ごろより紅葉が始まる北海道の大雪山系は色づきが遅く、富山県の立山室堂平も色づきの進みはゆっくりです。10月にかけても気温は全国的に高い傾向で、11月の気温も平年並みか高い見込みです。今年の紅葉の見頃は、北日本は例年より遅く、東日本と西日本は例年並みか遅いでしょう。
各地の紅葉見頃予想
■北日本(北海道・東北)紅葉の見頃は、例年より遅いでしょう。9月上旬の気温は平年よりかなり高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、下旬には移動性高気圧に覆われる日が現れ、晴れた朝は冷え込むようになるでしょう。この頃から、ようやく色づきが進みそうです。10月は、天気は周期的に変わる見込みです。気温は高めに推移しますが、昼夜の寒暖差が大きくなり、見頃を迎える所が多くなるでしょう。各地の紅葉は、北海道の大雪山系の黒岳は9月後半、層雲峡では10月前半、青森県の奥入瀬渓流や福島県の裏磐梯は10月後半、宮城県の鳴子峡は11月前半に見頃を迎える見込みです。■東日本(関東甲信・北陸・東海)紅葉の見頃は、例年並みか遅いでしょう。9月上旬の気温は平年より高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、下旬になると秋雨前線が一時的に南に下がり、朝晩は涼しく感じられる日がありそうです。標高の高い所では色づき始める所が増えるでしょう。10月から11月も気温は高めに推移しますが、天気は周期的に変わり、晴れた朝には冷えて、色づきが進むでしょう。各地の紅葉は、富山県の立山室堂平や群馬県の谷川岳ロープウェイは10月前半、長野県の上高地は10月後半、新潟県の弥彦公園は11月前半、愛知県の東山動植物園は11月後半に見頃になるでしょう。■西日本(近畿・中国・四国・九州)紅葉の見頃は、おおむね例年並みでしょう。9月上旬の気温は平年より高くなりました。中旬以降も気温は高めに推移しますが、10月中旬以降になると、放射冷却現象の影響で、晴れる日を中心に、朝の気温は平年より低くなる日が増え始め、色づきが進みそうです。各地の紅葉は、兵庫県の六甲高山植物園や徳島県の剣山は10月後半、鳥取県の大山や宮崎県の五ヶ瀬渓谷は11月前半、京都府の嵐山や広島県の宮島は11月後半に見頃を迎える見込みです。