フェンシング界期待の新潟県勢・男女2選手 強さの秘密は!?「最終目標はオリンピックで金メダル」

スピーディーな駆け引きが魅力のフェンシング。来年に迫ったパリオリンピックを見据える二人の新潟県出身選手を取材しました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「剣と剣がぶつかり合う音が響いています。フェンシングの練習が行われている場所です。かなり広いですし奥には練習の様子を見ることが出来るモニターも設置されていて設備が充実しているのがわかります」

フェンシングの日本代表選手が集まるなか、リラックスした表情でウォーミングアップを行っていたのが聖籠町出身の小林かなえ選手です。

ほかの選手と楽しそうに談笑する小林選手ですが、練習が始まるとその表情は一変します。

【小林かなえ選手】
「上で勝っていく選手と自分の何が違うのかも比較しやすいので、とてもいい練習になっています」

剣が上半身に触れればポイントとなる種目・サーブルで高校時代にはインターハイ2連覇を達成した小林選手。

【小林かなえ選手】
「リーチの長い選手が届く前に自分が入り込んで攻撃をするっていうのがすごく大事なので、そこの駆け引きのところで自分が前に出るっていうところの判断、前に出るスピードが速いっていうのをよく言われて生かせるような試合展開を意識している」

身長156センチと小柄ながらも前に出る攻撃力を武器に去年のワールドカップでは銅メダルを獲得。さらに去年の世界選手権女子サーブル団体では世界選手権日本チーム初のメダルとなる銅メダルを獲得に貢献しました。

【小林かなえ選手】
「ちょっと夢見心地みたいなのはあったんですけど、実感していくうちにここでメダルを取れたならオリンピックでもとれるなという自信につながりましたし、うれしいの一言に限りますね」

オリンピック出場を目指し、まずはアジア大会での金メダル獲得を目指します。

【小林かなえ選手】
「基礎から大事にして自分の動きを見直してチームに貢献しながらも自分の競技力も上げることを頑張っていきたい」

国内トップレベルの選手が集うこの場所にはほかにも県内出身選手が。新潟市西区出身の古俣聖選手です。

【古俣聖選手】
「スピードも技術も精神面も全然違うなと思いますし、自分が一番来て感じたのは戦術面というか。リスクを背負わないでいかに戦えるかっていうところは一番衝撃を受けましたね」

古俣選手は頭からつま先まで全身のどこを突いても得点となるエペで、今年1月にドーハで開かれたグランプリ大会で銅メダルを獲得。世界ランキング17位で日本人では2番手の位置につけています。

【古俣聖選手】
「フットワークの改善が一番大きいかなと思います。体幹に力を入れるタイミングとかそういうものをもっと動きやすいように修正していってだんだんそれが結果に結びついていったって感じですね」

そんな古俣選手の練習を見学に訪れていたスーツの男性。実は古俣選手の上司です。古俣選手は代表活動の傍ら週に一回新潟市に本社を置く建設会社の東京支店で働く社会人アスリートなんです。

【古俣聖選手】
「年間で10回くらい海外での大会があるんですけど、遠征費だったり道具代であったりそういう金銭的なサポートも受けております」

【本間組東京支店 池田智幸支店長】
「非常にうちの会社としましても今後を期待している。代表権をとって是非ともメダルを取ってもらいたい」

会社の大きな期待とサポートを受け、古俣選手が目指すのは…

【古俣聖選手】
「最終目標はオリンピックでの金メダル獲得なので、まずはパリオリンピックを見据えてメダルとって帰ってこれるように頑張りたいと思っています」

新潟から飛び立った2人の選手がオリンピック初出場そしてメダル獲得を目指します!