ドナルド・トランプ氏 F-35の墜落事故を受け「欠陥がある」と批判 その場所とは?

トランプ氏以外にも指摘した人はいる。
アメリカのドナルド・トランプ前大統領が2023年9月23日、サウスカロライナ州上空で9月17日に発生した、F-35戦闘機が一時行方不明になった事故を受け、SNS上で同機のエンジンが1基しかないことを批判しました。
ドナルド・トランプ氏 F-35の墜落事故を受け「欠陥がある」…の画像はこちら >>後ろから見るF-35、確かにエンジンは単発(画像:アメリカ空軍)。
同件では、トラブルが発生しパイロットが脱出した後も、そのままF-35が墜落することなく飛び続け行方不明となり、空軍が周辺住民らにも捜索協力を呼びかける事態となりました。その後、機体の残骸は9月18日になってウィリアムズバーグ郡で発見されました。
事故を受けトランプ氏は、自身が設立した「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」によって運営されているSNS「Truth Social(トゥルースソーシャル )」の公式アカウントにおいて「私は何度も空軍とロッキード・マーチンに対し、実上欠陥があると話した」と、同機の製造元であるロッキード・マーチンとの過去のやりとりについてコメントしました。
その欠陥の理由とは同機が1基のエンジンしか搭載されていない単発機であることだそうで、「エンジンはとても良くて信頼できるので、決して壊れることはないと彼らは言った。私はそんなことはあり得ないといった」と回想し、「安全を取る必要がある、ふたつのエンジンが必要だ! 高性能な飛行機のエンジンがひとつしかないはずない」と持論を語りました。
F-35のエンジンが単発であることは度々論議の的になっています。なかには、コスト低下のために単発にした結果、トラブルに弱くなったという、トランプ氏と同様の意見もあります。
ただ、ロシアが開発中の新型ステルス戦闘機Su-75「チェックメイト」も単発機で、エンジンの信頼性向上や高出力化により、単発を選択するケースがない訳ではありません。また、単発機であるF-16は、その信頼性と運動性、コストパフォーマンスの高さで、世界的なベストセラー機になっています。