「肌にハリがない」20代が気になるのは「頬」、30代から増えるのは? – 花王調査

花王ビューティリサーチ&クリエーションセンターは9月26日、「肌のハリに関する調査結果」の結果を発表した。同調査は7月、肌の衰え状態として「ハリのなさ」を感じている20代~50代女性1,000人を対象に、インターネットで実施した。

肌の「ハリがない」と感じる部位について聞くと、20代は前後半ともに「頬」が最も多く、30代前半は「口まわり・ほうれい線」、30代後半からは「目まわり」も多くなった。40代前半からは、フェイスラインも急増している。

ハリがないと感じる部位ごとに具体的な状態について尋ねた。額や眉間では、主に「しわ」がある状態と答える人が多く、他の部位では、しわと同等以上にたるんで見える状態であることがわかった。頬の毛穴の目立ちやほうれい線の深さ、フェイスラインのぼやけなどからハリの衰えを感じる方も多い。このうち、フェイスラインでは「ゆるみ」や「もたつき」という表現も見られた。

年代別に見ると、20代は額・眉間では「くすみ」、目まわりではクマ、頬では「乾燥」、フェイスラインでは「むくみ」といった状態を挙げる人が多く、30代以降では各部位共通で「下がる」という表現が多く使われている。

肌の衰えに気づいて、びっくりした時のエピソードでは、「たまたま撮られた無防備な写真を見て、このおばさんは誰だと思ってしまったことがある(39歳)」「下を向いて鏡を見たら、別人かと思うほど年寄りに見えた(49歳)」などの声が挙がった。

普段、顔の肌の調子を確認する際、鏡をどのように見ているか聞くと、83.2%が「正面鏡で、顔の正面を見る」と答えた。「正面鏡で少し顔を動かして斜めの顔を見る」は44.2%、「合わせ鏡などで正面からは見えない真横などの角度からの顔を見る」は14.4%だった。

加齢によって顔の形状がどのように変化するかを捉えるために、各年代(20代、30代、40代)の3D平均形状(平均顔)を比較した。横顔からは、30代においてフェイスラインの変化が観察され、40代においても同じエリアがさらに変化している。「たるみ」までは進行していないが、ミリ単位で肌に”もたつき”が生じている。

花王BRCCのビューティセラピストでエステティシャンでもある横島氏は、「たるみ未満の”もたつき”のチェック方法とお手入れ方法」について解説。肌のお手入れの第一歩として、正面だけでなく斜めや横顔も定期的にチェックすることをすすめている。合わせ鏡を使うと、自分で簡単に横顔をチェックできるとのこと。

“もたつき”が気になる場合のお手入れには、乳液、クリームなどののびのよいものを使用するのがおすすめだという。適量を手に広げたあと、お肌になじませる。頬を手のひら全体で包み込み、内側から外側に向かって引き上げるように滑らせ3秒キープ。続いて額を手のひら全体で包みこみ、眉の上から生え際に向かって引き上げるように滑らせて3秒キープする。

最後は手を軽く握り、親指の腹全体をあごの上、人差し指側面をあごの下に当てる。あごからフェイスラインに沿って引き上げるように耳まで滑らせ、反対側も同じようにお手入れする。