まもなく全貌公開! 20年ぶりのJAL国際線New主力機「A350-1000」客室どうなる? ヒントから見える”渾身仕様”

JALが導入する長距離国際線向け新型主力機「エアバスA350-1000」の客室仕様がまもなく発表されます。この機はどのような内装となるのか、これまで公開されてきた情報から、そのヒントを拾っていきます。
JAL(日本航空)が2023年10月2日、長距離国際線用の新型主力機「エアバスA350-1000」の客室仕様を発表予定です。この機の内装は従来のJAL機のものから、抜本的な変貌を遂げると見られますが、どのようになるのでしょうか。これまで公開されてきた情報から、そのヒントを拾っていきます。
まもなく全貌公開! 20年ぶりのJAL国際線New主力機「A…の画像はこちら >>JALのエアバスA350-1000(画像:エアバス)。
A350-1000は、同社が2019年から国内幹線向けに導入を進めているA350-900の胴体延長タイプにあたります。JALではこのA350シリーズを、今後のフラッグシップに据える計画で、国内線用の-900では、全席個人モニター、USBポート、電源コンセントを備え、共用部分を含めて新たな客室設備が導入されました。
現在、A350-1000の仕様がどのようになるのか、確定的なものは出ていません。しかし客室のクラス構成はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスとなると見られています。
同社では2023年9月、SNSのX(旧Twitter)のフォロワー向けにキャンペーン企画を実施。これはA350-1000のクラスごとの座席数をクイズとして出し、正解者に航空券を抽選でプレゼントするというものです。この解答例にこの4つのクラスが記載されていました。
そして、特にA350-1000の客室仕様でJALが目玉としているのは、ファーストクラスをはじめとする上位クラスでしょう。
現行のJAL国際線ファーストクラスは、A350の置き換え対象となるボーイング777-300ERに搭載されており、ビジネスクラスとともにこの仕様は2013年にデビューしたものです。
一部メディアでは、JAL国際線ファーストクラスで11月より高級食材であるキャビアの提供を開始すると報じられています。これはA350-1000導入にともなった目玉のサービスとして用意されたものでしょう。
また、同社の公式Instagramには、新たな上位クラスを描いたと見られるスケッチが公開されているほか、公式Facebookでは、客室仕様の”チラ見せ画像”なども公開されています。これらから判断すると、A350-1000の上位クラスは黒を基調とした和テイストのもので、これまでの上位クラスとは一線を画すものとなっていると見て良さそうです。
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現行のJALのファーストクラス「JAL SUITE」(乗りものニュース編集部撮影)。
過去に「乗りものニュース」の取材に対し、JALの客室開発担当者は、A350-1000の客室仕様について、次のようなコンセプトを掲げています。
・これまでの運航の安全に加えて、“安全安心”も意識し、お客様にストレスなく快適にお過ごしいただける機内を目指しています。「安心できるからJALに乗りたい」というものにできればと考えています。・品質の高さはもちろんのこと、価値観が多様化するなか、一人ひとりにあったサービスを提供できればと思っています。これはすべてのクラスで共通しています。・しっかりと高い競争力を保っていくのが重要です。考え方としては“豪華絢爛”というより、お客様が期待されている価値はなんなのか、JALをご利用になる理由は何なのかという視点に立ち返って、常にお客様のニーズと向き合っていければと考えています。
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当時の担当者はA350-1000の客室について「これまでの品質を超えて、お客様に驚きと期待を超えた感動をお届けできるよう鋭意開発中です」とコメント。同社にとっては、約20年ぶりの新型長距離国際線フラッグシップということで、渾身の力を注いだ新型座席となることは間違いなさそうです。
客室仕様公開後のJALのA350-1000は、2023年冬季に羽田~ニューヨーク線でデビューを予定しています。