加工食品のお肉、加熱されているのに中身が赤いのは? 理由に「初めて知りました」

おいしい上に料理にも使いやすく、何かと重宝する加工食品。普段から何気なく使っている食材の1つですが、知らないことも案外多いのではないでしょうか。
これから料理に挑戦していきたい初心者の人にも、普段から自炊している料理に慣れた人にも役立つ、加工食品に関する素朴な疑問や知識を日本ハムの公式Q&Aから紹介します。
スーパーなどの食料品売場では、たくさんの加工食品を見かけます。
ベーコンやハム、ウインナー、レトルト食品や冷凍食品など、毎日の食卓やお弁当に欠かせないものも多いですよね。これらの加工食品のなかには、「加熱後包装」「加熱食肉製品」などと書かれているものがあります。
どちらも加工・加熱してあることには変わりはないのですが、その順番に違いがあります。文字通り、加熱調理した後に容器に包装されたものが「加熱後包装」、容器包装に入れた状態で加熱したものが「包装後加熱」の食品です。
これらの表記がある加工食品は販売されている時点で十分に加熱されている製品であり、開封後火を通す調理をしなくてもそのまま食べられるものが多いです。
ですが購入後、開封して切り分けてみるとお肉のなかが赤く色付いていることも。まるでしっかり火が通りきっていない、生の部分が残っているように見えます。こういった加工食品もそのまま食べて大丈夫なのでしょうか。
加熱食肉製品と記載されていても、お肉のなかに赤い部分があると生なのではないかと不安に感じてしまいます。加熱食肉製品のお肉のなかが赤い理由としては、以下の2つが考えられます。
骨付きのお肉が使われている商品の場合、製造の際の加熱によって骨のなかの成分がお肉のほうへしみ出し、結果としてお肉が赤く見えることがあります。品質には特に問題なく、そのまま食べることができます。
お肉や血液には、ミオグロビン、ヘモグロビンといった赤い色素が含まれています。こうした赤い色素は、調理の過程で酸素に触れた後に加熱すると褐色に変化します。
ですが、お肉の内部にある赤い色素は酸素に触れないまま外側から加熱されるため、色合いが褐色に変化せず赤色のまま残ることがあるのだそうです。たとえ内部に赤い色合いが残っていても、加熱済みの表記のある加工食品は十分に加熱されており、品質には問題ありません。
一見生のように見えて加熱が足りないのかと不安になるお肉の赤色ですが、実際は特に問題なく普通に食べられるとのこと。これからも安心して加工食品を楽しみましょう!
ハムやウインナーは加熱されているので、生のお肉より賞味期限が長い、というイメージがあるでしょう。
実際、ウインナーなどは未開封だと製造から3週間ほどに設定されていることが多いです。しかし、開封後の消費期限は意外と短く、開封したら2~3日で食べきることが推奨されています。
「そのペースでは使い切れない」というご家庭も多いはず。その場合は、早めの段階で1回の使用量毎にラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍してしまいましょう。
使用する際は、冷蔵庫に移して自然解凍、もしくはスープなどなら凍ったまま調理することもできます。なお、レンジでの解凍は表面の薄皮が破裂する恐れがあるため控えましょう。
[文・構成/grape編集部]