3日後に日本代表戦! 猛暑で芝生が枯れたスタジアムは今… “緑が美しい”姿に「十分回復」【新潟】

夏の猛暑で枯れてしまった新潟市のデンカビッグスワンの芝生。その後を取材しました。

今年8月30日に行われた、サッカー天皇杯。本来は緑色が広がるデンカビッグスワンのピッチの多くの部分が茶色く色あせていました。

Jリーグのベストピッチ賞を6度も受賞しているビッグスワン。

ここまで芝生が枯れてしまうことは、スタジアム管理所の技師大堀さんにとっても、経験のない事態でした。

【デンカビッグスワン管理所 大堀朋哉 技師】
「今までは、毎年夏も緑を保てていたが、今年は異常な暑さが連続してしまったので、ついに耐えられなくなったというか…」

スタジアムのある新潟市中央区で今年8月、猛暑日となった日は18日。さらに、7月21日から39日間雨が降りませんでした。

ピッチのメンテナンスはスタジアムが使用されないときに行われるため、稼働できる日が限られていましたが、芝生の入れ替えを行うなどスタッフが懸命に対応。

ピッチにまいた水は去年の1.5倍となりました。そして…

【松村道子キャスター】
「緑が非常に鮮やかです。夏の猛暑で枯れて茶色くなった部分は全く見受けられません」

緑が美しい本来のビッグスワンのピッチが戻ってきました。

【デンカビッグスワン管理所 大堀朋哉 技師】
「9月の頭ごろに(芝の)種をまいて、そのあと肥料の管理をして、計画的に回復させていった」

9月初旬、枯れた芝生部分にまいた種が青々とした芝に成長。

【デンカビッグスワン管理所 大堀朋哉 技師】
「先週、先々週くらいで、だいぶ色も濃くなってきて、回復傾向ではあった。9月下旬くらいには、大丈夫そうかなと話し合っていた」

夏の試合映像を見た全国のサッカーファンからは、枯れた芝生を心配する声も寄せられましたが。

【デンカビッグスワン管理所 大堀朋哉 技師】
「(アルビのサポーターから)『だいぶ回復しましたね』という声をいただいたので、そこは非常に安心している」

今週末には、全国の注目がこのピッチに集まります。

【松村道子キャスター】
「10月13日に行われる日本代表戦を前に、きょうは芝に負荷がかかりやすいGKのプレイエリア、そしてラインズマンが走るエリアの芝生の補完が行われています」

【デンカビッグスワン管理所 大堀朋哉 技師】
「あとは、使っていただく方たちに判断してもらう。やれることはやっているし、十分、緑にはなって回復しているので安心している」

本来のピッチで日本代表を迎え入れることに安堵する一方、大堀さんは、今年のような猛暑が繰り返されることも想定し、来年の芝生管理の計画を立てていきたいと話しています。