新入社員配属後のパフォーマンスの高さは「主体性」や「相手視点」がカギに!?

人材育成・組織開発サービスを提供するNEWONEは、10月17日、「配属後のパフォーマンスに影響を与える要素は何か」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、2023粘土の新入社員593人を対象に、2023年8月23日~30日までの期間で実施された。

本調査は、コロナ禍をはじめとし、新入社員育成を取り巻く環境が変化する中、どのような育成を良しとするか、配属後の新入社員のパフォーマンスに影響を与える要素は何か、を考えることを目的として実施された。

配属後の自身のパフォーマンス発揮度合いを「高い」と回答した人の中で、配属後に最も意識していきたいことを「相手視点・主体性」と回答した人が50%以上という結果になった。

一方、パフォーマンス発揮度合いを「低い」と回答した人の中で最も意識していきたいことを「基本行動(ビジネスマナーの徹底)」と回答した人は約50%であった。

このことから、ビジネスマナーも大切にしつつ、それ以上に相手視点や主体性まで意識を向け、配属準備をすることができているほうが、配属後にも活躍しやすい傾向にあるという結果が得られた。

配属後に、「この環境でうまくやっていけそう」という手ごたえを得られた人とそうでない人それぞれに理由を尋ねると、「良い人間関係を築けた/築けなかった」ことが共通して最も多かったという。

このことから、配属後に自社でキャリアを築いていくための自信がもてるかどうかは人間関係に大きく影響を受けるという結果が得られた。

配属後のパフォーマンス発揮度合いが高く、仕事にも環境にも満足感を持っている人に共通することの1つとしては、「人事のかかわりに満足していること」が挙げられた。

配属前に感じている不安を職種ごとに見ていくと、それぞれの職種ごとに共通した傾向があることがわかった。

比較的、成果を求められる環境にいる人が多い「営業・マーケティング」の職種は、配属後の「時間の使い方や同期との差」に不安を感じており、専門性が高く求められる「管理部門系(総務・財務・人事)」の職種は、「上司に相談できるかどうか(上司との関係性)」に不安を抱えている傾向が強いという結果が得られた。また、ルーティンワークの多い傾向が強い「生産管理」などの職種は、「1年後のキャリアイメージ」に不安を抱えている人が最も多いとのこと。

導入研修の満足度は、入社動機によっても違いが生まれやすいということがわかった。
具体的には、入社動機を「事業内容・仕事内容」と挙げている人にとっては、導入研修は配属後に自身の動機を満たすための大事なレベルアップの機会であり、満足度が高い傾向にあるという。

一方で、入社動機を「働き方・組織規模・給与」と回答している人にとっては、導入研修でのレベルアップは意味づけが難しく、満足度が低い傾向にあるとのこと。