【デッッカ!】すき家の裏メニュー「牛丼キング」完食なるか!? – 4つのトッピングで味変しながら食べてみた!

食欲の秋、到来。

「秋の味覚」と呼ぶように、この季節は旬の美味しい食材がそこかしこで穫れる最高のボーナスタイムである。例えば松茸などのキノコ類にさつまいも、カボチャなどの野菜、そして牡蠣、サンマなどの魚介類と、挙げればキリがない。

しかし、食いしん坊にとっての食欲の秋は、とにかく「腹を満たす」ことが至上命題だったりもするわけで……。ということで、この秋、全国の食いしん坊の同胞たちに改めてオススメしたいグルメがすき家の裏メニュー「牛丼キング」。みなぎる食欲をコイツで満たすのじゃ~!
すき家の裏メニュー「牛丼キング」のデカさは……
松茸? 牡蠣?……そりゃあもちろん大好きさ。大好きだけど、それってそんなに腹が膨れるか? 腹が膨れるほど食べる前に財布のほうが痩せ細るに決まっているじゃないか(うまいここと言った)。

食欲の秋というのは、ふとした瞬間に爆食いしたいという衝動に駆られるもの。それは高級食材を堪能したいといった欲望とはまた別の話なのだ。とにかくウマいものを、「もう食いきれねぇ~!」みたいな状態になるまで食い続けなきゃ、腹の虫が収まらないのである。

先日、まさにそういう意味での飢餓状態でふと思い出したのが、以前ネットで見かけたすき家の「牛丼キング」の存在だ。メニューには載っていないが、店員さんに直接言えば注文できる裏メニューらしい。これがもしただの噂で、実際にはガセだったとしたらこの上なく恥ずかしいが、実際に注文してみると……

マジであった……!!!!

デカい、デカすぎる。したのトレーがいつもの半分くらいの大きさなのではないかと錯覚するレベルである。

米など一粒も見えないくらい、肉、肉、肉、肉――。

なんとこの「牛丼キング」、すき家に確認したところ、ご飯は並盛の約2.5倍、そして肉の量は並盛の約6倍(!)だというではないか。スゴすぎ。盛りすぎ。ちなみに、カロリーは2,946kcal。20~40代の男性の基礎代謝量が平均で1530kcalだと言われているので、この一杯で2日分のカロリーを摂取できる計算だ。これほど食欲の秋に相応しいグルメもあるまい。ちなみに価格は1,280円。並盛400円に対して3.2倍の値段でご飯は約2.5倍、肉は約6倍とコスパも良い。すき家によると「話題作りのため、知る人ぞ知る裏メニューとしてご用意しています」とのことだ。

しかし、よく考えると……こんな量、食えるのか……?(今さら感)

写真だとなかなか伝わりにくいかもしれないが……

例えば、こうして掴んでいる牛肉も一口分ではなく、普通の牛丼並盛分くらいの量はある。近くで見ても遠近感がバグってきているっぽいので、果たして胃袋の容量的にどんなものかわからないが、とにかく食べてみよう。

いただきます。

うん、ウマい! 相変わらずすき家の牛丼はウマい。肉の柔らかさ、ほどよい歯ごたえ、出汁が香る味付け……どれを取っても文句のつけようがない。

……ん? あれっ? 減ってなくね? あっ、若干だけど、写真の下のほうでごはんがちょっと露出してるから、減ったっちゃ減ったのか。

よし、じゃあもう一口いってみよう。

……マジか。確かにちょっとごはんの露出面積も増えたけど、リスが机の角をちょっと齧った程度しか減ってないような……。

ええい、ちまちま考えてられるかっ! 箸とかももう面倒くさい! スプーンだ。スプーンで一気に腹を満たしてやるぜ!

うん、うまい! 残量を気にせず、バクバク食べられるというこの幸せ! もはや牛丼食べ放題に限りなく近い状態である。食べても食べても全然減らないんだもん。夢のようじゃん。食いしん坊の遊園地じゃん、こんなの。最高かよ!

……フゥ~。おかしいな。そろそろ半分くらいいったと思ったけど。お腹のほうも結構溜まってるけど、まだ4分の1も行ってないよね? いいとこ5分の1、シビアに見て6分の1……。

よし、あの手でいってみるか。名付けて……
量が多いとは、つまりアレンジ無限大ということ!!
思い立った戦略は「紅生姜作戦」。無料で迎えられる最強の援軍だ。もちろん、そのぶん嵩増しされるので、無料とはいえ量はほどほどに。それでも母数(牛丼)のデカさに比べれば誤差のレベルだろう。

うん、ウマい! 生姜の爽やかな風味と酸味が秋風のように吹き込み、「まだまだこれからだろ? 諦めんなよ」というエールを送ってくれているような……気はしないが、なんか元気が出てきた。

紅生姜作戦が奏功し、5分の1くらいは食べ切った気がする。5分の1くらいで「食べ切った」と言っちゃうあたり、すでにヤバい気もするが……まだまだこれから! ここからは飽きとの戦いだ(秋だけに)。よ~し、トッピング祭りじゃい!

召喚(お金を払って注文)したのは、「たまご」(80円)、「山かけ(わさび付)」(150円)、「かつぶしオクラ」(150円)、「おろしポン酢」(150円)の4種。さっぱり食べたいという意図が丸出しだが、もうなりふり構っていられないと本能が告げているのだ。

まずは比較的、味の濃そうなたまごから……

すき焼き風にして、いただきます!

あ~、うまい! 味わいが変わったおかげで、全然別物のメニューを食べているような新鮮さがある。どうやら胃袋はまだ少し行けるようだ。やはり相手がキングの牛丼くらいの大物になると、こちらもあの手この手で挑むこと、すなわち味わいに幅を持たせながら食べることが大事なのだ。

続いて、畳み掛けるように山かけをピックアップ。

これもめちゃウマいな! とろっとした山かけのフレッシュな旨味にツーンとくるわさびの辛味。「シャキッとせんかい、シャキッと」というかつての部活の顧問の声こそ聞こえてはこないが、なんか背筋が伸びる思いである。

続いては、かつぶしオクラ、君に決めた!

オクラ、うめぇ~! かつおぶし、うめぇ~! だし醤油もめちゃくちゃ風味が効いていてウマいな!

っていうか、「牛丼キング」って、すき家のトッピングのウマさが再確認できる最強のツールと言っても過言ではない気がしてきた。普段なら「わさび山かけ牛丼」「かつぶしオクラ牛丼」と別々で食べるけど、牛丼キングならいろんなトッピングを同時に楽しめるから、すき家の懐の深さみたいなものがよ~くわかる。

そうこう能書きを垂れているうちに、ついにここまできたぞ……。

残り、5分の1といったところか……。もし、このまま何もトッピングしなければ、これ以上スプーンを口に運べないかもしれないが、手元にはもう一発、弾丸が残っている。これで最後だ!

この、おろしポン酢を……

ライド・オン! うっっっま! ポン酢のサッパリ感、おろしのみずみずしさとシャッキリ感……ウマい! 胃袋のほうから「急遽、屋根裏部屋を片付けたから、ここでよければ自由に使ってよ」という声が聞こえてくるようだ。

すき家の牛丼、マジでウマい。すき家のトッピング、マジで牛丼に合いすぎる。胃袋はもはや屋根裏部屋までパンパンだが、すき家の懐の深さによって、どうにかこうにか……

完食~!!!!!!

しばらく動けないかもしれない。しかし、これぞ食欲の秋。これこそが食欲の秋。本当にいい季節がやってきたものだ。ちなみに、すき家の裏メニューには「カレーキング」なるメニューも存在するらしい。食欲の暴走を止めたいなら、近場のすき家へGo!である。