NASAの宇宙服近代化にPRADAがデザインで全面協力 2025年に月面着陸を目指す

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宇宙船と宇宙飛行士たちは、多くの人々の憧れや夢を乗せて飛ぶ。数年後に予定されている月面着陸の計画に向け、世界的高級ブランドがデザインを手掛けることが発表された。イギリスの『Daily Mail』や『The Guardian』が報じている。

NASA(アメリカ航空宇宙局)が、2025年に予定している月面着陸計画「アルテミス3号」。成功すれば、1972年12月19日にアポロ17号が最後の有人着陸を果たして以来、なんと53年ぶりの快挙となる。
また今回は、史上初の女性および有色人種の宇宙飛行士が月へ飛び立つとあって、かなりの期待を集めている。

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そんななか高級ブランドのPRADAが、アルテミス3号に搭乗する宇宙飛行士たちの宇宙服をデザインすることが発表された。
この契約はPRADAとアメリカのベンチャー企業であるアクシアム・スペースによるもので、宇宙服をより近代的に、かつ快適にするために企画された。
デザインの初期バージョンは今年3月に発表され、男女どちらにも完璧にフィットするよう手掛けられており、同企業は「2025年のミッションに必要な要素だ」と高く評価している。
また素材の製造や使用方法を称賛し、この分野の専門知識が契約のもう一つの理由であることを明かした。

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NASAは今年初め、搭乗する宇宙飛行士たちに船長のリード・ワイズマンさんとジェレミー・ハンセンさん、そして初のアフリカン・アメリカンであるヴィクター・クロヴァーさん、初の女性であるクリスティーナ・コッホさんの4名を指名していた。
ところが従来の宇宙服は男性の体に合わせてデザインされており、分厚い生地や重たい装備が課題となっていた。そこでテキサス州ヒューストンに拠点を置くアクシアム・スペースが、NASAから宇宙服を近代化する取り組みとして契約を結んだという。

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同企業のCEOであるマイク・サフレディーニ氏は、「宇宙飛行士たちが月面で安全に活動できる先進的な宇宙服を設計することで、NASAの功績と伝統を引き継いでいきたい」と述べた。
既存の宇宙服は、重さがなんと120キロもあった。温度差が200℃以上にもなるうえ、大量の放射線やチリなどが降りかかってくる宇宙環境に耐えるため、かなり頑丈に作られているのだ。
そのため宇宙飛行士たちの動きもかなり制限されていたが、新しい宇宙服はかがんだり手を伸ばして頭上の物を取ったりすることもでき、負担の軽減が期待されているようだ。
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