戦闘が続くイスラエル・パレスチナ イスラエル軍が強硬姿勢を堅持する理由は…

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ガザ地区への空爆を続けるイスラエル軍は29日、これは緊急の要請だとして、パレスチナ自治区ガザ地区北部の住民に対して南部への避難を改めて呼び掛けた。

また、イスラエル軍は同日の空爆でハマスのメンバーら数十人を空爆で殺害し、SNSにガザ地区の海岸を進む戦車とみられる写真などを公開した。
イスラエル軍はガザ地区での戦闘規模を徐々に拡大し、ハマス殲滅のため攻撃を今後さらに強化する見込みだ。

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では、なぜここまでイスラエル軍は強硬姿勢を堅持するのだろうか。
今回の発端は7日にハマスがイスラエル領内に向けて数千発のロケット弾を発射したことが発端だったが、イスラエル側の犠牲者数は今日までに1,500人あまりな一方で、パレスチナ側の犠牲者数はすでに7,000人を超えている。要は、ハマスの攻撃に対し、イスラエルはその何倍もの反撃を仕掛けているのだ。
イスラエルは長年、ハマスの他にも、イスラエル北部と接するレバノン南部を拠点とするヒズボラ、そしてイランと親密な関係にあるシリアなどの敵に囲まれながら存続してきた。
そして、イランはヒズボラを支援し、シリアではイランの影響力が近年高まってきた。つまり、イスラエルにはすぐ横にイスラエルの安全保障を脅かす存在が活動してきたので、イスラエルは自国の領土保全と政治的独立を保つためにも、常に国防には必死なのである。
それが今回のイスラエル軍の強硬姿勢にも反映されている。