「うりゅう米」「暑寒メロン」ふるさと納税まだ間に合います…雨竜町・あの街行く北海道

雨竜町ではふるさと納税の“2大名物”が好評を博している。米どころ空知管内でも「うりゅう米」は大人気。町の水田には、上流に民家や工場のない尾白利加ダムから農業用水が供給され、安心、安全。首都圏などでもPRを続け、販路は拡大。22年は「ゆめぴりか」が約20トン(約330俵)、「ななつぼし」が約41トン(約680俵)出荷され、町のふるさと納税担当者も「徒歩で生活する人の買い物負担を軽減する定期便も喜ばれています」とうなずく。
「暑寒メロン」もシェアを拡大している。北海道のメロンといえば赤肉のものが約9割を占めるが、青肉でも糖度17%と見た目以上に甘く、ふるさと納税でもリピーターが3~4割を誇る。今冬に予約すれば食べ頃の来年7月頃に届くのもうれしい。今年のふるさと納税も終了まで残りわずか。うりゅう米と暑寒メロンで“お得”を味わってみては?
〇…人気観光スポットが雨竜沼湿原。標高850メートルの台地に東西4キロ、南北2キロメートルに広がる日本有数の山岳高層湿原帯には、大小100以上の沼が点在し、05年にラムサール条約にも登録された。6月はミズバショウ、7月はエゾカンゾウ、8月はウリュウコウホネ、9月はエゾリンドウなど見頃の花とともに大自然を楽しめる。今年の登山シーズンは終了したが、産業建設課商工観光担当の大坂翠さん(22)は「様々な表情が見える場所。来夏の山開きが今から楽しみです」と話す。
〇…22年4月から始まり、今年から本格的にオープンしたのが「農家のお菓子 Peponi」。“小さな町の小さなお菓子屋さん”は、恵みの丘ファーム(恵岱別1464―1)の敷地内にポツンと現れる。木の優しさを感じる店内には、農家直営のお米を使ったポン菓子や、新鮮な野菜をパウダー化して使った自家製クッキー、発展途上国を助けるフェアトレード雑貨など、心温まる商品がズラリと並ぶ。
◆雨竜町 空知管内雨竜郡に属し、石狩平野北端、雨竜平野北部に位置する面積191・15平方キロメートルのまち。1961年、町制施行で雨竜町となる。石狩川、雨竜川、尾白利加川、恵岱別川が流れ、水に恵まれた農耕地が町を支えてきた。人口は23年9月末時点で2111人。町木はトドマツで、町花はダリア。